アカデミー 海外指導者研修報告
モンテディオ山形アカデミーでは、8月18日(月)~8月24日(土)にスペインでの海外指導者研修を実施しました。
本研修の目的
- スペインの育成(指導方法、施設、マネジメントなど)の視察、レクチャーから指導者自身のスキル向上および将来的にアカデミーをリードする人材を育成すること
- また、最先端のサッカー事情をアカデミーおよび地域に浸透させ、山形からトップで活躍するタレント輩出に寄与すること
本研修の目標
(コーチ、アカデミーとして)「目線を上げる・視野を広げる」きっかけとすること
世界で活躍することを夢・目標としている選手たちが将来要求されるスタンダードを再認識する
なぜそうなっているのか?なぜ現在の形に至ったのか?
アウトプット(結果や目の前の事象)だけではなく、そこへ至った「過程」や「構造」を理解すること
ものごとを理解するための物差しを増やすこと
そのために複数の異なる比較対象に触れること
研修参加者
訪問クラブ
FCバルセロナ
FC BARCELONA
概略:
サッカー大国スペインを代表するメガクラブであり、過去の実績はもちろん近年もトップチームやスペイン代表で10代から活躍する選手を数多く輩出しているプロクラブ
視察目的:
- 世界中のアカデミー組織の中でも取り組むべき多くの領域にアプローチすることができているクラブのアカデミー構造や現在の形に至るまでのプロセス、リソースの配分やピッチ内外での要求を知る
ジローナFC
GIRONA FC
概略:
バルセロナから約1時間の位置にある中・小規模の都市(県人口75万人、県都人口約15万人)を本拠としているクラブ。シティグループとの提携などをきっかけとして、近年トップチームが目覚ましい発展を遂げている(24−25シーズンはUCLへ参戦)
視察目的:
- いくつかの条件においてモンテディオ山形に近い環境にあるクラブであり、メガクラブと地方クラブの両方に触れることで、本研修での学びをより立体的なものとする
研修スケジュール
さいごに
成果と今後へ向けて
フットボールコーディネーターより
スペインでのコーチ研修では、「クラブとコーチのあり方、関係性」について考えるきっかけと時間をいただきました。今回の研修で理論と実践の両面から「卓越した現実世界」の一つに直に触れることで、私たちが想像できる範囲が広がったことが最も大きな成果であったと考えています。
今回引き上げられた目線、広げることができたビジョン、共有することができたイメージを、モンテディオ山形アカデミーがフットボールの質また育成力において、求心力を高め、存在感を増していくためのエネルギーとして活用していくこと。それによって生じる今後の変化を期待していただければと思います。
さいごに今回の研修の実現にあたりご理解、ご支援、ご尽力いただいたすべての皆様に、感謝申し上げます。
成果と今後へ向けて
アカデミーダイレクターより
海外研修は、クラブとして初の試みでした。以前から、コーチの学びの機会をつくりたいと考えておりましたが、指導者ライセンスの受講や指導者を招いての講習などが中心でした。 アカデミーの目的として「指導者のスキル向上」「山形からトップで活躍するタレントを輩出」を掲げ活動している中で、今回の海外研修は、世界的に有名なクラブであるバルセロナとジローナの取り組みやトレーニング・環境を見学することができ、色々なヒントとアイデアがイメージしやすいものとなりました。 研修には、 アカデミーの各カテゴリーのスタッフに 参加してもらいましたが、今後、山形として発展するために、また目的を達成するために何に重点を置いて取り組んでいくべきかを検討し、アカデミー内に共有し、スタッフ全員で行動に移していきたいと考えています。 最後に、このような研修をするにあたり、ご理解とご協力をいただきましたJリーグ、クラブの皆様、本当にありがとうございました。