[ 試合終了 ] | ||
3 | 前半 | 0 |
1 | 後半 | 0 |
- 2分 安部 崇士
- 27分 ディサロ 燦シルヴァーノ
- 31分 土居 聖真
- 80分 坂本 亘基
メンバー
スターティングメンバー
GK | 1 | 後藤 雅明 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 安部 崇士 | |
DF | 6 | 山田 拓巳 |
87' |
DF | 15 | 川井 歩 | |
DF | 22 | 城和 隼颯 | |
MF | 7 | 髙江 麗央 |
80' |
MF | 8 | 小西 雄大 | |
MF | 88 | 土居 聖真 |
73' |
FW | 25 | 國分 伸太郎 |
73' |
FW | 42 | イサカ ゼイン | |
FW | 90 | ディサロ 燦シルヴァーノ |
73' |
控えメンバー
GK | 23 | 藤嶋 栄介 | |
---|---|---|---|
DF | 19 | 岡本 一真 | |
DF | 40 | 坂本 稀吏也 |
87' |
MF | 14 | 坂本 亘基 |
73' |
MF | 18 | 南 秀仁 |
80' |
FW | 36 | 高橋 潤哉 |
73' |
FW | 41 | 後藤 優介 |
73' |
監督
渡邉 晋 |
スターティングメンバー
GK | 23 | 鈴木 椋大 | |
---|---|---|---|
DF | 2 | 髙橋 壱晟 | |
DF | 3 | 山越 康平 | |
DF | 22 | 佐々木 翔悟 | |
DF | 36 | 松田 陸 |
24' |
MF | 14 | 椿 直起 |
46*' |
MF | 16 | 横山 暁之 |
80' |
MF | 33 | エドゥアルド |
80' |
MF | 44 | 品田 愛斗 | |
FW | 7 | 田中 和樹 |
30' |
FW | 10 | 小森 飛絢 |
控えメンバー
GK | 1 | 藤田 和輝 | |
---|---|---|---|
DF | 55 | 小川 大貴 |
30' |
MF | 5 | 小林 祐介 | |
MF | 18 | 杉山 直宏 |
80' |
MF | 19 | 岡庭 愁人 | |
FW | 17 | 林 誠道 |
46*' |
FW | 77 | ドゥドゥ |
80' |
監督
小林 慶行 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9 | 7 | 16 | FK | 10 | 3 | 7 |
1 | 1 | 2 | CK | 4 | 2 | 2 |
0 | 1 | 1 | PK | 0 | 0 | 0 |
5 | 8 | 13 | シュート | 11 | 5 | 6 |
1 | 2 | 3 | オフサイド | 1 | 0 | 1 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 13.9℃
-
- 湿度
- 58%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 19,316人
-
- 主審
- 上原 直人
-
- 副審
- 大川 直也、緒方 孝浩
-
- 第四の審判
- 山岡 良介
監督コメント
■総括:
リーグ最終節ということで、19,000人を超えるサポーターの皆さんに集まっていただきました。ジェフ千葉のサポーターの皆さんもたくさんいらっしゃっていたものは目に見えてもわかりますし、我々のサポーターも含めて素晴らしい空気を作っていただいたことに感謝申し上げます。
また、今日のホームゲームの中で、ここ数節アウェイでも素晴らしい声援とパワーを届けてくれた我々の青白のサポーターが、今日も物凄く圧倒的なホーム感を作ってくださって、もちろんここに来られずに中継の先からも思いやパワーを届けていただいた方もたくさんいらっしゃると思うんですけども、改めて皆さんの力が偉大だなということを感じつつ、その力をお借りしながらなんとか勝利を掴み取ることができました。
先ほどセレモニーでも申し上げましたけれども、ここから2つ、しっかりと勝ち抜かないと我々の目標にたどり着かないので、今日の勝利は今日の勝利でしっかりと喜ぶ部分と、またいつも通りしっかりと検証して次に進むものと持ち合わせながら、また良い準備をして、プレーオフの準決勝に向かって進んでいきたいと思います。
■質疑応答:
Q:今日は早い時間帯に先制点と追加点を奪って、相手も退場してと、有利な時間が長かったと思います。その中で選手たちの試合運びは監督の目にどう映りましたか?
A:まず、有利なシチュエーションを作り出したのは我々の力なので、何か我々にとってラッキーなことがあったかというとそんなことはないので、まずその状況を作り出した自分たちの立ち上がりは素晴らしかったと思います。
今回はロングスローのセットプレーでゴールを生むことができた。それも1つ目は弾き返されたんだけども、その後のセカンドフェイズ、サードフェイズあたりでしっかりとゴールを仕留められたことは素晴らしかったと思います。その後の追加点、あるいはそのPKを誘ったシーンですよね、我々の素晴らしい守備があったからこそ、PK獲得につながったと思います。
そこは今節に向けてしっかりと準備してきた形、オーガナイズでしたので、それをしっかり信じてやり抜いてくれた選手たちを誇らしく思います。
その後は前半で3ー0にしたので、まずはハーフタイムで千葉さんが一人少ない中でもどのようなオーガナイズでくるかというところの攻守の整理をして送り出しましたけれども、千葉さんもハーフタイムでメンバーを変えて、若干フィールドプレイヤーの9人の立ち位置も変えてきたので、少しアジャストするのに時間がかかったのはちょっと残念でした。それでも相手をしっかりと見ながら、相手の攻撃を弾き返すことはできたと思います。
理想を言えばもっともっと相手を揺さぶって、相手陣で過ごす時間を多くして、シュートまで持っていくシーンは増やしたかったですよね。でも一人少ない相手がリスクを最大限冒してくることは、サッカーではよくあることです。ましてや千葉さんは今日勝たなければいけないシチュエーションでしたから。そういうものを最終的にはクリーンシートで終えられたことは、チームの成長を感じました。
そういったことも含めて、ゲーム運びとしてはすごくいいものができたと思いますし、それを引き出した自分たちの力というものは素晴らしかったと思います。
Q:優位なシチュエーションを作り出したのは安部崇士選手の正確なキックが非常に大きかったと思いますが、安部選手の存在はチームにどういった力をもたらしていますか?
A:まずプレーそのものについては、僕がここで多く語るより、皆さんでどうぞ盛り上がってください。でも彼の武器であるビルドアップのところがあって、今日はそれを左足のゴールに結びつきましたから、素晴らしい働きだったと思います。
あと、僕が彼に対して絶大な信頼を置いているのはメンタリティですよね。前半戦アウェイの仙台でやった時に、前半途中で負傷したけれども、交代枠をこの早い段階で使うことは良くないと思った彼の判断で、なんとかハーフタイムまで彼は頑張ったと。
その後、復帰の過程でもう1週早く、「何とでも自分が出たいから出場させてくれ、ベンチにでもいいから置いてくれ」と直訴をしてきました。
それはさすがに止めたんですけども、彼のチームを思う気持ちだとか、そこから生まれるエネルギーだとか、そういう彼のメンタリティというものは素晴らしいものがあるので、そこに周りの選手が呼応していく。それでチームが前向きになっていくというものは、この1年彼と一緒にフットボールやらせてもらう中で、ものすごく感じた部分です。
もしかしたらそういったところが彼の最大のストロングであり、彼の魅力の一つなのかもしれません。
Q:今日の入場者数は過去5番目の多さになりました。おそらくアウェイを抜きにした山形サポーターの数では過去最大ぐらいになると思われますが、ここまで山形のサッカー界が盛り上がったことについて、一言お願いします。
A:今日のゲームに向けて、前日からほぼほぼチケットがソールドアウトという情報も僕の耳には届いていました。それは我々が勝ち進んでいるからそのシチュエーションが生まれたわけではなくて、クラブのフロントスタッフの日々の尽力の賜物だと思っています。
素晴らしいスタジアム周辺を含めた空間。そこは山形の人のみならず、いろいろな方々が来て口々にそういったことを感想として僕にも届けてくれるようなシチュエーションが多々あったので、本当にクラブを挙げた総力で今この空気感が作れているんだなと思います。
そこに今日のようなシチュエーションがあったから、多くの人が期待をして集まっていただいたと思いますし、その期待に応えることができて私も嬉しく思います。
ただ、本当は2万人以上入るのかな?だとしたらまだまだ余白があるので、そこを今度のプレーオフ初戦、ホームでやれますから、ぜひ皆さんのパワーで埋めていただいて、もっともっと絶大なるホーム感を作っていただいて、選手の背中を後押ししていただければ嬉しく思います。
Q:今日の2点目のPKを取ったり、3点目のゴールを決めたりした土居聖真選手の活躍が非常に多かったと思います。土居選手が入って12勝1敗1分と、チームの躍進を支えてきましたが、土居選手はどういった存在でしょうか?
A:クラブとしても相当な思いと覚悟を持ってオファーを出させてもらって、我々の覚悟や思いに応える形で聖真が来てくれて、今おっしゃったような成績は彼が引き上げてくれたものが一つの要因としてあるのかなと思っています。
僕はオファーを出した際に彼と面談をして伝えたのは、「これまで鹿島で培ってきた一つ上の目線というものを落とさずに、この山形でそれを披露してほしい」というところ。それは技術的なことも当然そうなんですけれども、そうじゃない部分での彼の振る舞いみたいなものを大いに期待しているという事は伝えさせてもらいました。
もちろん、もともと口数が多いようなタイプではないですし、何か周りを鼓舞して引っ張っていくようなタイプではないですけれども、やはり彼の一挙手一投足をまず我々のチーム全体でつぶさに見届けて、「こういう選手がこれぐらいやるんだ」というものがどんどんどんどん浸透していったからこそ、既存の選手たちの目線もどんどん上がっていったのは間違いないと思います。
あとは実際プレーの中でも数多くのゴールとアシストということで貢献してくれましたから。本当に彼の力というものは計り知れないなと感じています。
でも、聖真一人が来たからここまで来たということでもないですし、間違いなく我々がそれまで築き上げてきたものがあったから、彼がそこにしっかりと乗っかってくれたっていうものも当然あることですので、それは聖真自身も口々に言ってくれていますから、そこは我々が今シーズン1年間通してやってきたことというものはしっかりと自信にしていきたいと思います。
もちろんこれからもあと2試合、しっかりと聖真の質の高いプレーというものにも期待しながら、全員の力で勝ち進んできていければと思います。
Q:いよいよこれからプレーオフでの戦いが始まりますが、変わりのないところも含めて、どういうメンタルで臨むのか、あるいは戦っていく上で気をつけたい部分などお伺いできますか?
A:残り10試合弱ぐらいかな?になったところで、「一戦必勝で目の前のゲームをしっかりと勝ち進んでいきましょう」ということは僕自身の思いとしてもそうだし、チーム全体のメンタリティとして伝えてきました。なので、ここから何か特別なことをするつもりもないですし、特別なことを選手たちに対して働きかけるつもりもないです。
なぜならば、我々には元々この先の続きがあって、続きというか、そもそもそこからの逆算でこれまで積み上げてきていますから、全然終わりじゃないんですよ、ここで。だから何も特別なことはないですし、もし次の一戦が我々にとって特別スペシャルなものであるとしたら、今日も同じようにスペシャルで、前節も同じようにスペシャルで、それを継続してきただけの話です。
もちろん、戦い方云々に関して言えば、色々戦略として考えることもあるし、それをどの程度伝えるかは僕のさじ加減にかかってくると思いますけれども、特別なことをするつもりもないですし、選手もそう思っていると思います。
選手コメント
No.5 安部 崇士 選手
Q:勝って4位に着けてプレーオフに進出します。いまの心境は?
A:全員でつかみ取った勝利ですし、ここまで積み上げてきたものがこうやってプレーオフに、なおかつ(準決勝を)ホームでできるのは本当に自分たちの努力だったと思うので、まずは自分たちを褒めたいですし、ここまでハードワークしたスタッフも、クラブの関係者も全員、まずは周りのことはさておいて自分のことを褒めてもらえたらと思います。
Q:試合の感想をお願いします。
A:まず自分自身、移籍して初めて点が取れたことはうれしいですし、シーズン最後のリーグ戦で間に合ってよかったなという思いと、相手の小森(飛絢)選手をゼロで抑えられたというのは、相手が一人少ないのを抜きにしてもまったく仕事をさせなかったことは何よりも自信になりますし、この先のプレーオフで必ず生きてくるなという強い自信を持って、次のプレーオフを迎えられると思っています。
Q:先制のゴールシーンをふり返ってください。
A:イサカゼイン選手がボール持っていて、試合終わったあとに彼に聞いたら、本当はシュート打とうと思っていたけど、僕がしつこく呼んでいたので、それで出してくれたというのがまずはひとつと、試合の入りだったので、まずはシュート打とうと思って、中の状況も確認したうえで足を振ったらゴールすることができました。今シーズン、ヘディングで多くチャンスメークはしていたんですけど、足でのゴールということに関しては喜びづらさはあったんですけど、今はうれしい限りです。
Q:プレーオフまでの3週間、チームでどんなふうに過ごしたいですか?
A:本当に怪我などにはしっかり気をつけて、いまのこの集中力と、試合に対しての準備というのは、チーム一人ひとりの誰を見ても十分にできているという感覚があります。3週間空きますけど、そこの準備という部分では変わらずに、一人ひとりやれたら、今のこのいいムードだったり、いいリズムだったりが、3週間関係なく続けられると思います。
Q:4位でのプレーオフということで、ホームでの開催となります。意気込みと、サポーターへのメッセージをお願いします。
A:まずは初戦、勝たなきゃ上がれないので、引き分けとかは考えず絶対に勝つというのと、サポーターの皆さんに関しては、今日以上にもっと力が欲しいと思っています。今日と同じではダメだと思うので。これは選手一人ひとりも常々口にしていることなので、それはモンテディオに関わる以上は、僕は全員に求めたいなと思っています。ファン・サポーターの皆さんは、まずは僕たちと一緒で、体調をしっかり整えて、スタジアムに足を運んでもらって、声援と手拍子でパワーをいただけたらと思います。
Q:小森選手を抑えるうえでどんなことを意識しましたか?
A:よくフォワードの選手と…うちで言うと藤本佳希選手と、練習のなかでマッチアップするなかで、どういう戦法かというのは会話していて認識していました。藤本選手はJ2のなかでもトップのストライカーだと思うので、そういう人からアドバイスをもらっていますし、本当に相手を苛立たせることができたので、そういう部分では自分が上手だったかなと思っています。細かい技術の部分はここでは言えないですが、そうやって先輩方からの助けをもらって、日々練習を重ねられています。
Q:後半頭、3点リードしているからこそ、ちょっと攻撃のギアが上がらない時間がありました。選手全体の意識はどういう意識でしたか?
A:相手が前のめりになってくるというのはわかっていましたし、ただそのなかでも、相手がひとり少なくて、自分たちがある程度、自陣ではあるんですけどボールを持てているなかで、熊本戦の状況にかなり近かったのかなと思っていました。正直、攻撃しているからサッカーというのはコントロールできるものではなくて、守備をしているなかで相手をコントロールして、相手は自分たちが思ったような攻撃シーンは1個も作れなかったのかなと。自分たちが誘導した範囲内でプレーしていたので、自分たちの守備に対する苦しさや苦労というのはありませんでした。思いどおりに相手を動かせたので、皆さんから見て「相手に押し込まれている」とかそういうのは感じるかもしれないですけど、僕と城和(隼颯)選手とキーパーの後藤雅明選手では、特に慌てたというシーンは一度もなかったです。
Q:いいチームになりましたが、あらためて、どんなチームになりましたか?
A:土居(聖真)選手も含めて、あとはベテランの、いまで言う山田(拓巳)選手なんかが、すごくチームの若手含め中堅もよくコントロールできているなと思っています。南(秀仁)キャプテンも含めて、ベテランの選手たちからすごく助けてもらっているなと感じています。若手の選手やピッチに立った選手は何も考えず、のびのびとやらせてもらっているので、まずはベテランの方たちに感謝したいと思います。
Q:週替わりで得点者や活躍する選手が変わりますが、10季ぶりのJ1復帰につなげていきたいですか?
A:相手にたして物凄く脅威になるんじゃないかなと思います。守るにしても、どこからでも点が取れるチームは相手が恐れていると思うので、さらに選手一人ひとりが得点を取ろうという気持ちと、本当に勝ちたいという貪欲さが芽生えているので、僕がもしモンテディオ山形を相手にするんだったら脅威かなと思います。
選手コメント
No.14 坂本 亘基 選手
Q:試合の感想をお願いします。
A:とりあえず勝ててよかったなというのが一番です。
Q:4点目のゴールシーンをふり返ってください。
A:出して動く、出して動くというのは常に意識していることなので、そこでうまく入れてよかったかなと思います。
Q:プレーオフまでの3週間、どんな準備をしたいですか?
A:勝つための準備をしなきゃいけないと思うんですけど、一人ひとり、いままでJ1昇格のために、まずはプレーオフに入ることを目標にして日々、手を抜くことなくやってきたので、それを継続するだけだと思います。
Q:J1昇格に向けた意気込みをお願いします。
A:今すごくいい勢いに乗っているので、その流れを止めないように進みたいです。
Q:途中交代の選手でギアを上げたように見えましたが?
A:交代で入る選手はそれが役割というか、タスクにはなってくると思うので、それをうまく遂行できたかなと思います。
Q:千葉は杉山直宏選手も出ましたが、何か話はありましたか?
A:ちょっと話しかけて、髪型のこと話しました(笑)。それだけです。
Q:プレーオフの初戦を山形で戦えることについてはどうですか?
A:すごく大きなアドバンテージだと思います。レギュレーション上、引き分け以上で行ける形にはなりますが、全員が口々にしているように勝ちにいきます。そこはぶらさずいきたいです。
戦評
2024シーズンのリーグ戦最終節、モンテディオ山形とジェフユナイテッド市原・千葉のJ1昇格プレーオフ進出を懸けた直接対決は、4-0で山形が快勝。クラブ初の9連勝を達成し、3シーズン連続5度目のプレーオフ進出を決めた。
引き分け以上で自力でのプレーオフ進出が決まる山形は、前節からスタメンを変更せず。今季最多の19,316人が詰めかけたNDソフトスタジアム山形で快晴の下、運命の一戦が開始した。
試合は開始早々に動く。城和隼颯のロングフィードをきっかけに相手陣内の深い位置でスローインを2度獲得する。2回目のスローイン、川井歩のロングスローは跳ね返されたが、セカンドを小西雄大が回収し右足で折り返す。折り返しのボールがイサカゼインへ渡り、収めて落とすと、受けた安部崇士が左足でシュート。これがゴールに吸い込まれ、山形が先制に成功した。
序盤から互いに激しい球際の攻防と前線からのハイプレスで、インテンシティの高い試合となる中、16分、ポケットを突いた田中和樹へ横山暁之がスルーパスを差し込み、千葉が決定機を迎えたが、田中のクロスは城和がクリアした。
先制して以降、千葉の鋭いサイド攻撃を受けながらも凌いだ山形に大きな決定機が訪れたのは24分。相手のクリアボールを安部が前に蹴り返すと、背後を突いた土居聖真へ渡り、GKと1対1に。するとエリア内で土居が松田陸に後ろから倒されてPKを獲得。このプレーで松田は一発レッドの判定を受け、山形は残りの時間を数的優位で戦うこととなった。27分、PKをディサロ燦シルヴァーノがゴール右下に落ち着いて決め、リードを2点に広げた。
その4分後、勢いづく山形がカウンターから3点目を挙げる。土居が中盤で相手からボールを奪うと、ドリブルで運んで右へ。イサカが受けると、自身の内側を追い越す川井へスルーパス。川井のシュートは弾かれたが、詰めた土居がゴールへ流し込んだ。
数的不利となってハイプレスに行きづらくなった千葉に対し、山形は安定したビルドアップで主導権を握る。40分、イサカが川井とのパス交換から中央へ横パスを送ると、國分伸太郎がダイレクトシュート。枠には飛んだが、千葉GK・鈴木椋大に止められた。
アディショナルタイムに入ると千葉に1本目のCKを与え、その流れから椿直起や山越康平にシュートを許したが、GK・後藤雅明の好セーブやDF陣の集中した守備で凌ぎ、試合を折り返した。
後半に入ると、リスクを承知で人数をかけて攻めに出る千葉に対して山形は受けに回る展開となる。49分、エドゥアルドのフライスルーパスが横山に通り、シュートを許したがオフサイドの判定。58分には、自陣でのパスミスからショートカウンターを許し、最後は後半頭から出場の林誠道にシュートを打たれたが、後藤雅が凌いだ。
その後も千葉にハイプレスをいなされたり、ルーズボールをことごとく回収されたりで押し込まれる時間帯が続いたが、粘り強く守って3点のリードを維持し、時計の針を進める。
後半の半ばまでシュートがなく、攻撃が停滞していた山形は73分、一気に3枚替え。土居、ディサロ、國分を下げて高橋潤哉、後藤優介、坂本亘基を投入する。
その直後、髙江麗央の縦パスを高橋潤がワンタッチで落とし、反応した坂本亘が決定機を迎え、75分には相手のビルドアップミスを高橋潤がカットしこちらも決定機だったが、ともにゴールには繋がらなかった。
交代策を打って押し返した山形。すると80分、中央でパスを受けた山田拓巳が左へ展開。坂本亘が高橋潤とのワンツーから抜け出し、ニアを狙ったシュートを放つとゴールに突き刺さった。決定機を逸した攻撃と同じ形から今度は決めきり、ダメ押しの4点目となった。
直後に山形は髙江に代えて南秀仁を投入、87分には山田に代えて坂本稀史也を投入し、交代枠を使い切る。
試合終了間際は、再び千葉の反撃にあったが最後まで得点を許さず、そして待望のタイムアップの笛。9月以降を全勝で駆け抜け、プレーオフへの切符を掴み取った。
山形の今季の通算成績は20勝6分12敗で、勝点66。他会場でドローに終わり、勝点65となったファジアーノ岡山を抜き、4位でフィニッシュした。
プレーオフ準決勝は12月1日(日)、ホームで5位・岡山と対戦する。