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モンテディオ山形
モンテディオ山形
4
[ 試合終了 ]
2 前半 0
2 後半 1
1
  • 10分 土居 聖真
  • 36分 西村 慧祐
  • 54分 ディサロ 燦シルヴァーノ
  • 67分 横山 塁
  • 69分 仙波 大志
AWAY
ザスパ群馬
ザスパ群馬

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 4 西村 慧祐
DF 5 安部 崇士
DF 6 山田 拓巳

87'

DF 15 川井 歩
MF 7 髙江 麗央
MF 8 小西 雄大
MF 88 土居 聖真

62'

FW 25 國分 伸太郎

69'

FW 42 イサカ ゼイン

62'

FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

69'

控えメンバー

GK 23 藤嶋 栄介
DF 40 坂本 稀吏也

87'

MF 14 坂本 亘基

69'

MF 20 松本 凪生
MF 24 横山 塁

62'

FW 36 高橋 潤哉

62'

FW 41 後藤 優介

69'

監督

渡邉 晋
ザスパ群馬

スターティングメンバー

GK 21 櫛引 政敏
DF 22 高橋 勇利也
DF 24 酒井 崇一

59'

DF 34 小柳 達司
MF 5 川上 エドオジョン 智慧
MF 6 天笠 泰輝

79'

MF 17 山中 惇希

79'

MF 37 瀬畠 義成
FW 14 川本 梨誉

59'

FW 32 河田 篤秀

59'

FW 44 仙波 大志

控えメンバー

GK 42 石井 僚
DF 29 田頭 亮太
MF 11 杉本 竜士

79'

MF 15 風間 宏希

59'

FW 23 平松 宗

79'

FW 28 樺山 諒乃介

59'

FW 40 佐川 洸介

59'

監督

武藤 覚

スタッツ

90 45 total   total 45 90
3 5 8 FK 11 7 4
5 3 8 CK 5 2 3
0 0 0 PK 0 0 0
8 7 15 シュート 11 4 7
1 1 2 オフサイド 3 3 0

試合環境

  • 天候
  • 気温
    25.8℃
  • 湿度
    71%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    10,223人
  • 主審
    山下 良美
  • 副審
    馬場 規、田代 雄大
  • 第四の審判
    畠山 大介

監督コメント

■総括:
1万人を超えるサポーターにNDソフトスタジアム山形へ集まっていただきました。本当に素晴らしい空間を作っていただき、選手の背中を押してくれたことに感謝申し上げます。ありがとうございます。
それから、中継の先からもいつも我々の勝利を信じてパワーを送っていただいている方がたくさんいらっしゃると思います。前回のホームは喜ぶ姿を皆さんにお見せすることはできなかったんですけども、中継の先の方々も含めて、今日一緒に勝利を喜びあえたことを非常に嬉しく思います。
ゲームの方は群馬さんがまずどのようなプレスでくるか、システムを含めて、ちょっと探り探りの部分があったんですけれども、しっかりと自分たちでスペースを探して前進して先制をして、前半のうちに追加点を取って、4ー0にするまでは前節の大分戦の反省を活かした盤石な戦いぶりだったと思います。
ただその後、実際1失点喫していますし、ピンチもありましたから、そこはまた精神論だけではなく、なぜやられてしまったのか、というところも含めてしっかりと検証していかなければいけないと思っています。
ただ、勝利することで自信や勢いというものは身に付けることができますから、明日また練習試合もありますし、そこで今日出られなかった選手たちがパワーを持って戦って勝利することで、さらに加速できるような良い集団にしていきたいと思います。

 

■質疑応答:
Q:先制点を取ったあとのチームの姿勢について。追加点を奪いに行く姿勢であったり、守りの姿勢だったり。前節の反省がどのように活かされましたか?

 

A:まずしっかりと矢印が前に行ったと思います。難しい部分もあって、もちろん背後をたくさん取りたいんですけれど、長い距離のパスを出すと精度が落ちるし、拾われてしまうとセカンドが相手ボールに渡りやすい。でも背後が見えやすいから、どんどんどんどん出し続けてしまったのが、前回の大分戦だったと思います。
そこをしっかりと選手たちが各々の局面でまず判断しながら、全体で前進していこうという判断をしたことは、まず素晴らしかったと思います。
別にそれが全てではなくて、相手がそういう形にしてくるのであれば、要はそれでも前から来るのであれば、いなしながら背中を取って、全体で相手陣に入っていく。そういうことが実際表現できたからこそ、前半でセットプレーが獲得できて、セットプレーからの追加点につながったと思っています。
これは本当に意図的だったと思いますので、そういった部分が前節からの反省を活かした点だったと感じています。

 

 

Q:4点を取ったあとの選手たちの振る舞いのところ。精神論ではなくてという話でしたが、あの時間帯から終盤押し込まれるところまで、どういうところが難しかったのを聞かせてください。

 

A:難しさは別に感じてはないです。前回大分戦であったような隙だったとしたら、先ほど申し上げたいわゆる精神論じゃないけども、メンタリティの部分で我々が修正しなければいけないポイントだったと思っています。
ただ、失点シーンに関して言うと、ちょっと交代を用意していてしっかり見られていないので、映像も含めて振り返りたいんですが、もっとスライドして潰しにいけたんじゃないかなというところ、あるいはそこを行かないんであれば、中で絶対やらせないようなオーガナイズを作らなければいけない。要は構造的な問題でやられているものが多分あったと思います。
そこは点差がどうであれ、しっかりと修正していかなければいけないものです。これは0-0でも同じようなプレーをしていたら絶対にやられるし、そういったところはやっぱり突き詰めなければいけないと思います。
なので、難しさという観点でいくと、多分大分戦の方が難しくしてしまった。ただ、それは自分たちから。流れだったりボールを渡してしまったり。今日に関して言うと、相手に流れやボールを渡したという感じはしなかったので。難しさというよりは、攻撃の部分でもっともっと精度を高めて、相手陣に入ってシュートで終わるというところがやりきれればよかったのではないかなと感じています。
でも、それって相手があることなので、100%パスの成功率が上手くいくとも限らないし、そういった中では、しっかりとゲームの状況を見ながら時計の針を進めることも含めて、前回の反省を活かせた部分の方が大きかったのかなと感じています。

 

 

Q:土居聖真選手が加入後7試合で4得点を決めています。チームへの貢献度も高いと思いますが現在の評価を聞かせてください。

 

A:まず聖真にとっての初戦、アウェイの岡山戦に関して言うと、なかなかボールに触れなかったんですよね。ただ、それはチーム全体の構造的な問題だったり、岡山さんの守備の出足の良さだったり、そういうものが一番の原因だったと思いますので、聖真がフィットしている・してないという部分だけではなくて、チームとしてそれこそ難しいゲームだったと感じています。
そこから聖真がやれる仕事と、もっともっと聖真がよりゴールに近いところで輝くために、助けるべき存在を僕の中でも少しこう考えて、若干メンバーを変えたり、配置を変えたりしたものがありました。多分それが左サイドの伸太郎だと思うんですよね。そういったところの補完で、聖真自身も輝いているという事は言えると思います。
もちろん聖真の素晴らしい戦術眼とあとは素晴らしい技術ですよね。この間の大分戦のゴールも恐らく彼じゃなければ、そもそもシュートまで行けてないだろうし、そういったところは本当にこう、日々の練習から質の違いというものを見せてくれています。
ただ、それを望んで彼を獲得した。過去に仙台時代も鹿島でタイトルをたくさん取ってきた男たちが仙台に来てくれて、全体のレベルを引き上げてくれたように、聖真は聖真で、今ものすごいそういうような働きをしてくれています。
本当に彼の力を計り知れないです。技術的なこと以外でも、メンタリティの部分も含めて、そういったところは本当に期待以上のものを出してくれています。
もちろん、彼の質やプレーに甘えることなく、全体が彼の目線に合うようになってくれば、チームとしてももう一つレベルアップできるかなと感じています。

選手コメント

No.24 横山 塁 選手

No.24 横山 塁 選手

Q:試合の感想からお願いします。

 

A:前半からいいペースで進められて、自分としても最近では一番出場時間が長い交代でした。そこでチームに勢いをもたらせられるようにしっかり入れて、1失点しましたけど、ここからは勝利がすべてだと思うので、チームとしてはよかったと思います。

 

 

Q:今季リーグ戦初ゴールになりました。

 

A:シンくん(國分 伸太郎)からいいボールが来て、相手がしっかり見えて股下を狙いました。左サイドの崩しがすごくよかったので、自分がしっかり決め切って、サポーターの皆さんと勝利を分かち合うことができてよかったです。

 

 

Q:股下を抜いたのは狙いどおりでしたか?

 

A:そうですね。ちょっと早めにボールが来たので、体を右側に向けて、シュートコースを消しにくると思ったので、股下を狙いました。

 

 

Q:今季は出場時間含めて苦しいシーズンだと思いますが、どんなことを考えていましたか?

 

A:常に自分に矢印を向けてきましたし、苦しい状況でもポジティブに、自分らしくしっかり一日一日、「俺を出せ」という感じでずっとやってきたので、それが今日の得点につながったと思っています。ここから先は誰が点を決めても、その人がヒーローになれば自ずとチームは上に行くと思うので、その勝利に貢献できるように頑張っていきたいです。

 

 

Q:チーム内の激しい競争がいい結果につながっているように感じますが、横山選手はどう感じていますか?

 

A:それは感じますし、それがなかったらサッカー選手として終わりだと思うので、自分がどんな状況でも貪欲にゴールを取りにいきますし、それがチーム全体でいい流れになれば、チームにはいい競争が生まれますし、それがすべてかなと思います。

 

 

Q:今後への意気込みをお願いします。

 

A:自分たちは1試合1試合、100パーセント以上の力を出して、サポーターの皆さんに勝利を届けられるように頑張るので、よろしくお願いします。

 

 

Q:より自信を持っている部分はどんなところがありますか?

 

A:チーム全体がいい状況なので、みんな自信はあると思うし、みんなギラついていると思うので、その流れに乗って、しっかりチーム内でいい競争をしてい期待と思います。

 

 

Q:ゴールした瞬間の気持ちを聞かせてください。

 

A:一番はほっとしたんですけど、自分としては藤枝戦といわき戦で(シュートが)ゴールポストを叩いて、すごく悔しい気持ちがあったので、今日はしっかりと決めきれてよかったです。

 

 

Q:チームがいい状況ということでしたが、どんなきっかけで変わっていったと思いますか?

 

A:やっぱり、夏に入った選手たちが強烈だと思うし、その選手たちもしっかり結果を出して、モンテディオ山形にしっかり貢献していると結果を見て思うし、それを見て、自分も負けられないと思う選手が大半だと思うので、「俺も、俺も」という気持ちになっていると思うので、それがこの結果につながったと思います。

選手コメント

No.90 ディサロ 燦シルヴァーノ 選手

No.90 ディサロ 燦シルヴァーノ 選手

Q:試合の感想からお願いします。

 

A:無失点で終われればよかったんですけど、複数得点が取れて、自分もゴール決められてよかったです。

 

 

Q:ゴールシーンの解説をお願いします。

 

A:CKのひとつ目のところも合わせに行ったんですけど、そこは相手が弾いて、そのあと、(イサカ)ゼインのところにこぼれて、こっちにこぼれてくれればいいなぐらいの感じでちょっと覗いていたら転がってきたので、ポジショニングで奪ったゴールかなと思います。FWなので、一番ボールがこぼれそうなところに位置取れれば何かあるなと思いますし、ゼインが枠にシュート飛ばしてくれたというのがよかったですし、そこはしたたかに狙えたなと思います。

 

 

Q:最近はセットプレーで得点が取れていますが、こぼれ球を含めてその意識は強くなっていますか?

 

A:練習からセットプレーで点取れていますし、セットプレーで点取れると、ちょっと前までは連続で失点があったので、そこは注意を払いつつ、点を取ることを強くみんなで意識しています。

 

 

Q:ディサロ選手はホームに強いイメージがありますが、そこはどうですか?

 

A:特に意識してないです。毎試合点を取ることだけ考えているので、別にホームとかアウェイとかは。ホームで決めたほうがより沢山のサポーターの前で見せることができますけど、あまり関係なく考えています。

 

 

Q:いまチームが得点も取れて勝てている要因をどう考えていますか?

 

A:終盤戦ですし、みんなが同じ方向を向けているし、まずはプレーオフ圏内に滑り込まなきゃいけないというところで、監督も口にしていますけど、先を見るんじゃなくて、目の前の1試合1試合に全員でフォーカスして、集中してやっていくことで、終わったときにいいところにいられればいいという話をしているので、みんなが目の前の試合に集中しているからかなと思います。

 

 

Q:今後の意気込みをお願いします。

 

A:勝ち続けます。

戦評

J1昇格プレーオフ圏内を射程圏内に捉えた9位・モンテディオ山形は、20位・ザスパ群馬とのホームゲーム。1万人を超える観衆が詰めかけた、互いに負けられない一戦は、山形が4-1で勝利した。

 

前節と同じ先発メンバー、そしてイサカゼインがJ通算100試合出場達成となったゲームは、立ち上がりから互いにシュートチャンスを迎える。開始2分、山形のビルドアップミスで群馬がショートカウンターを発動、川本梨誉がミドルシュートを狙ったがGK・後藤雅明が弾いた。対する山形は5分、國分伸太郎と土居聖真の連携から1本目のCKを獲得。キッカー・國分の低いマイナスのクロスをディサロ燦シルヴァーノがフリーで合わせたが、ブロックに阻まれた。その2分後には、髙江麗央からのフライスルーパスにイサカが反応したが、シュートは上手くミートしなかった。

 

すると10分、山形が幸先よく先制点を奪う。ディサロが右サイドへロングボールを送ると川井歩へ通る。受けた川井はアーリークロスを供給、これを土居が頭で合わせてネットを揺らした。

 

先制して以降、長短のパスを織りまぜ群馬のハイプレスをいなして前進する場面が増える。16分、土居が右サイドをドリブル突破してクロスを供給、國分がダイレクトシュート。その2分後には、髙江からのスルーパスを國分が受けてワンタッチクロス、エリア内のディサロに合えば決定機というシーンを作った。

 

その後、群馬にボールを持たれる時間帯があったが、コンパクトなブロックを敷いてパスコースを塞ぎ、チャンスを作らせない。

 

中盤が流動的に動いて相手を揺さぶる攻撃を仕掛け、再びボール保持が出来るようになった山形は迎えた36分、貴重な追加点を決める。左サイドでCKを獲得すると、キッカーの小西雄大はショートコーナーを選択。細かく繋いで國分がクロスを入れると、イサカが合わせる。ここは古巣対戦となるGK・櫛引政敏に弾かれたが、こぼれ球を西村慧祐が押し込み、加入2年目で初ゴールを挙げた。

 

前半の終盤も山形が主導権を握り、40分と45分+1、いずれもショートカウンターからゴール前に迫り、イサカとディサロがシュートチャンスを迎えた。

 

後半に入っても流れは変わらず、山形は右サイドを起点とした攻撃をメインに押し込み、CKを立て続けに獲得する。すると54分、3度目のCKから3点目を奪う。キッカー・髙江のクロスの跳ね返りをイサカがダイレクトシュート。相手に当たって流れたボールをディサロが頭で押し込んだ。

その2分後、ライン間でパスを受けたディサロが右サイドへパス。イサカのマイナスのクロスを國分がダイレクトで合わせたが、櫛引に防がれた。

 

苦しい状況の群馬は59分、一気に3枚替え。長身FWの佐川洸介と元山形の樺山諒乃介、風間宏希をピッチに送り込む。対して山形は62分、土居とイサカに代えて高橋潤哉、横山塁を投入する。

 

66分に風間の縦パスを山中惇希がワンタッチで樺山へ、樺山の落としを山中が受けてフィニッシュと群馬が後半1本目のシュートを放ったが、その直後、山形が更にリードを広げる。山田拓巳のヘディングパスを國分が受け、ドリブルで一人かわして中央へ切り込み、右サイドへスルーパス。ペナルティーエリアで受けた横山が右足を振ると、相手DFの股を抜いてゴール左隅に突き刺さった。

 

今季ワーストタイ、4度目の4失点を喫した群馬は69分、意地を見せる。川上エドオジョン智慧とのパス交換から樺山がポケットに走り込んだ仙波大志へパス。仙波がダイレクトでシュートを放つと、ディフェンダーに当たってコースが変わり、ゴールマウスへ吸い込まれた。この失点直後、山形はディサロと國分に代えて後藤優介、坂本亘基を投入した。

 

群馬は交代策を打って以降、サイド攻撃が活性化し76分、細かいパスワークから風間がクロス、フリーで佐川がヘディングシュート。ファーポストの内側に飛ぶ決定機だったが、後藤雅が右手一本で止めるビッグセーブを見せた。82分には、川上のクロスを再び佐川が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。

 

87分、山形は山田に代えて坂本稀史也を投入し交代カードを使い切る。

最終盤はリードする山形が時間をかけてパスを回し、時計の針を進める。その中で90分+3、群馬に両サイドからクロスを再三入れられてピンチを迎えたが、粘り強い守備で凌ぎ、試合終了となった。

 

通算成績13勝6分12敗、勝ち点45となった山形は次節、21日(土)にアウェイで愛媛FCと対戦する。