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藤枝MYFC
藤枝MYFC
0
[ 試合終了 ]
0 前半 0
0 後半 1
1
  • 60分 ディサロ 燦シルヴァーノ
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

藤枝MYFC

スターティングメンバー

GK 41 北村 海 チディ
DF 4 中川 創
DF 16 山原 康太郎
DF 22 久富 良輔

66'

MF 6 新井 泰貴

78'

MF 13 大曽根 広汰

27'

MF 19 シマブク カズヨシ
MF 23 梶川 諒太

66'

MF 36 世瀬 啓人
FW 9 矢村 健
FW 70 千葉 寛汰

控えメンバー

GK 35 内山 圭
DF 3 鈴木 翔太
DF 29 カルリーニョス

78'

DF 97 モヨ マルコム強志

66'

MF 8 浅倉 廉

66'

MF 18 小関 陽星
FW 20 閑田 隼人

監督

須藤 大輔
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 4 西村 慧祐
DF 5 安部 崇士
DF 6 山田 拓巳

74'

DF 15 川井 歩
MF 7 髙江 麗央
MF 8 小西 雄大
MF 88 土居 聖真

70'

FW 25 國分 伸太郎

70'

FW 42 イサカ ゼイン

78'

FW 90 ディサロ 燦シルヴァーノ

78'

控えメンバー

GK 23 藤嶋 栄介
DF 22 城和 隼颯

74'

MF 10 氣田 亮真

70'

MF 18 南 秀仁

78'

MF 24 横山 塁

78'

FW 11 藤本 佳希

70'

FW 36 高橋 潤哉

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
9 9 18 FK 13 10 3
1 1 2 CK 5 1 4
0 0 0 PK 0 0 0
3 2 5 シュート 13 3 10
2 3 5 オフサイド 1 1 0

試合環境

  • 天候
    曇一時雨
  • 気温
    25.9℃
  • 湿度
    83%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    3,769人
  • 主審
    松澤 慶和
  • 副審
    亀川 哲弘、千葉 直史
  • 第四の審判
    松本 康之

監督コメント

■総括:

400人を超えるサポーターがこの藤枝の地に来てくれたと聞きました。彼らの声援は本当に力になりました。ありがとうございます。それから中継の先でも応援してくれた方がいらっしゃると思います。本当にいつもありがとうございます。
それから、今回は藤枝さんと対戦するにあたって少し遠い移動距離になるので、クラブが前々泊という形でスタンバイをさせてくれました。そういったいろんな人の力があって今日のゲームの勝利につながったと思います。我々だけではなく、支えてくれる方にしっかりと感謝の気持ちを持って、これからも進んでいければと思います。
試合については、前半ちょっと我々が準備していたプレスの形がはまらずに、少し守備の部分で主導権を握ることができませんでした。
ただ、攻撃に関して言えば藤枝さんが来ると想定していたんですけれども、割と少し構えてくれたので、意図的に前進できたものがいくつもあったと思います。
相手が1人少なくなると難しくなるのはサッカーではよくあることですが、それでも攻守において粘り強くボールを動かすこと、あるいは最後、ゴールに鍵をかけること、そういうものをやり切ったからこその勝点3だったと思います。
もちろんもっと盤石にゲームを進めなければいけないですし、2-0や3-0にできるシチュエーションもありましたから、そういったところはしっかりと反省して次のゲームに臨んでいきたいと思います。

 

■質疑応答:
Q:前半ちょっとボールを持たれる時間があったとおっしゃっていましたが、その中でも上手く裏を取ってチャンスを作れていました。そこはプラン通りでしたか?

 

A:先ほど申し上げたように守備ではもっと前から取りたかったし、もっとその機会を増やしたかったです。それが我々の守備の優先順位の一番上にあるので、それをまずトライしようとトレーニングをしてきました。ただそこがうまくはまらなかったので、前で奪う回数というのは本当に少なかったです。
ただ、最後に破られたかというとそんなこともなかったので。全てが良くなかったわけではないですけれども、やりたいことができたかというとそうでもなかったかなというところです。
攻撃に関して言うと、高い位置で奪って相手ゴールに近いところでそのままゴールに行ければ一番理想の守備ですから、そういうものはやりたかったんですけども、マイボールになったときには、先ほど申し上げたように藤枝さんももっともっと来ると思っていたんですけど、僕らからすると、それほど圧は感じなかった。
割とシンプルに前進したり、背後を取ったりすることは容易だったかなと感じました。

 

 

Q:相手が10人になって、逆に守られて難しくなったと思いますが、ハーフタイムで攻撃に関してはどのような指示をされましたか?

 

A:まず藤枝さんのシステムが変わるということ。普段であれば、藤枝さんの自陣のゴールに近いところでは、5枚の守備にディフェンスラインがいると思うんですけど、4枚になって中盤も4枚になると。そうなれば我々が使いたい場所とスペースというものがより明確になるので、そういったところはハーフタイムで映像を使って整理しました。そこは前節長崎さん相手に我々が表現できた部分でしたので、そういったところを思い出させながら、そのスペースを突いていきましょうというところは共有しました。
ただ、そういう形になったものの、少し攻め急いだり、ラストパスやラストパスの一つ手前というところが、外から見ていると、そのタイミングじゃないよねというところが続いた印象を受けるので、そういったところを選手同士でも目線を合わせていければ。
10人で守っていてしんどくなるのは相手ですから、そういったところのゲームコントロールというか、駆け引きみたいなのはもっともっと巧みになりたいなと感じました。

 

 

Q:得点は、新戦力2人の連携で決まりました。彼らのフィット具合や力はどう分析していますか?

 

A:個で取っていたものでしたよね、前節は。聖真のゴールは相手のボールをインターセプト。レレのゴールはロングスローから。彼らの嗅覚というか、個人戦術で取っていたゴールが、今日は点と点が線で繋がったようなプレーが見えました。
それはトレーニングから数が増えてきていたので、前半も聖真のスルーパスでレレ飛び出したシーンがありましたよね。ああいうものが増えてきたからこそ、あのシーンに繋がったと思います。すごくいい関係性が築けていると思います。
でも、彼らのスキルや能力からすれば、もう一つ二つ仕留められるものがあったと思いますから、そういったところは、やはりスコアを動かすところでより貢献してもらって、ゲームをより有利に進めていきたいなと感じました。

選手コメント

No.90 ディサロ 燦シルヴァーノ 選手

No.90 ディサロ 燦シルヴァーノ 選手

Q:どんな狙いを持ってピッチに立ちましたか?

 

A:まず藤枝は、スライドに対して縦ズレした位置になるので、うちの左サイドハーフにセンターバックが食いついたら背後を狙えるなとも思っていましたし、(土居)聖真くんと僕、どっちもそれができるので、相手の背後を突く動きと、背後を結構深くケアしてきたら足元で受けて、逆に中継役とかになったりできるかなと考えていました。左サイドから2回ぐらい抜け出して決定機につながるシーンがあって、それを仕留められればもっとラクな展開になったと思うんですけど、うまく使い分けられたかなと思います。

 

 

Q:そのへんは本当に狙いがハマっていました。

 

A:練習でも、今回メンバーに入ってない選手が相手役としてやってくれたので、紅白戦のあとに「よりこうやったほうがいいな」というのも話し合えたので、そう言うのも本当によかったと思います。チーム全員で勝った勝利だと思います。

 

 

Q:相手が10人になって、逆に守りに入られた難しさが出たと思いますが、焦りはありましたか?

 

A:恐らく相手は割り切って、「0-0でもいい」みたいなメンタリティーだったと思うんですけど、そこで俺らが焦ってボールを取りにいって崩れていくのはやめよう、と全員で話していましたし、ハーフタイムにも「別に持たれることは悪いことではないし、逆にスペースがある分、カウンターを狙えるので、焦れずにやっていこう」という話をしていたので、そこはみんなでいい声をかけ合ったし、監督からもそういう声かけがあったので、みんな自分たちを信じてやり切れたのがよかったです。

 

 

Q:得点シーンをふり返って、どんな状況でしたか?

 

A:僕たちがいつも狙いとしている、攻から守の切り替えのリゲインのところで、(髙江)麗央がいち早く反応してくれて、相手と交錯してルーズボールになったボールに僕も反応できました。最初、シュートを打とうかなと思ったんですけど、相手のディフェンダーが思ったより食いついていたので、聖真くんが間接視野で見えて、いいところに顔を出してくれたので、「これはワンツーで行けるな」と。うまく剥がせましたし、キーパーも詰めてきていたんですけど、ファーにうまく転がして、ポストの内側をたたくギリギリのコースしかなかったですけど、そこを差せてよかったです。

 

 

Q:土居選手といい連係で取れたことは収穫ですか?

 

A:そうですね。聖真くんからもいいボールが何回来ていたんですけど、仕留め切れてなかったので、やっと聖真くんにアシストを付けられたなと思います。

 

 

Q:2試合連続ゴールですが、ノってきました?

 

A:ノってきているんじゃないですかね。続けないと意味ないので、次も取れるようにいい準備をします。

戦評

中断期間が明けて以降、2勝1分負けなしと好調の10位・モンテディオ山形は、勝点36で並ぶ12位・藤枝MYFCとアウェイで対戦。1-0で勝利し今季リーグ戦初の3連勝を果たした。

 

山形は3戦連続で同じ先発メンバーを起用。左サイドバックで先発出場の山田拓巳は、J2通算350試合出場を達成した。

 

雨天の中で行われた一戦は、山形が立ち上がりからハイラインを敷く相手に対し、長いパスでウイングバックの裏を突く攻撃を仕掛ける。開始早々、右サイドでパスを繋いでプレスを回避し、イサカゼインのクロスに土居聖真がヘディングシュート。10分には、山田からのスルーパスを左に流れたディサロ燦シルヴァーノが受けてクロス、イサカが飛び込むというシーンを作った。

 

前半の半ばに入ろうとする時間帯、山形はセットプレーからチャンスを複数迎える。15分、左サイドでFKを獲得すると、短く繋いで最後はディサロが左足を振り抜くも枠の右。18分、今度は右サイドでFKを獲得し、キッカー・髙江麗央のクロスを安部崇士が頭で落として、そのボールに土居がボレーで合わせたが、枠の上だった。

 

山形はテンポの良いパスワークで相手のプレスを剥がし、藤枝の左サイドを崩す攻撃を中心にゴール前に迫るシーンを再三作る。一方で守備では、ハイプレスとブロックをしっかり使い分け、細かく繋いで崩しにかかる藤枝の攻撃に対応。24分に大曽根広汰のクロスを矢村健にフリーで合わせられたシーンがあったが、シュートはミートしなかった。

 

すると27分、自陣でFKを得ると、キッカーの髙江は素早いリスタートで前線へ長いパス。裏に抜け出した山田がGKと1対1になったところを後ろから追ってきた大曽根に倒されてファウルに。このプレーで大曽根は一発退場となり、山形は残りの時間を数的優位で戦うこととなった。
また、このファウルで得たFKを國分が直接狙ったが、ポストに直撃して先制とはならなかった。

 

数的不利となり、ハイプレスをかけづらい状況となった藤枝に対して山形は34分、山田のアーリークロスをディサロが頭で合わせてネットを揺らすも、オフサイドの判定。その3分後には、小西雄大からの浮き球のパスをイサカが頭で折り返し、ディサロが反応したが、2人がかりの守備に阻まれた。

 

前半の終盤もボールを保持し続け、相手陣でのプレーが長く続くも藤枝の粘り強い守備に阻まれて得点することが出来ず、スコアレスで試合を折り返す。

 

後半、立ち上がりはギアを上げてきた藤枝の攻撃を受ける展開となり、49分にビルドアップミスからシマブクカズヨシにカットインシュートを許した。

 

しかし、山形は前半から繰り返し行っていたクロス攻撃で徐々に押し返す。51分、イサカからのクロスを土居が胸トラップで収めてボレーも枠の上。56分、CKの流れから國分がクロス、ゴール前での混戦から最後は川井歩がシュートを放つも、ここも枠の上。57分、土居が高い位置でボールを奪ってアウトにかけたクロスを供給、そこからディサロ、イサカと繋いでフィニッシュも相手がブロック。直後のCKでは、クロスを安部がヘディングで合わせるというシーンが2度訪れたが、1本目は藤枝GK・北村海チディのファインセーブ、2本目は枠を捉えることができなかった。

 

もどかしい展開が続いていた山形だったが60分、川井からのパスをインサイドで受けたイサカが縦パス。一度奪われるが髙江が寄せ、交錯しながら奪い返す。こぼれたボールをディサロが引き取り、土居とのワンツーで抜け出してシュートを放つと、ポストの内側を叩いてゴールマウスに入った。ディサロの2試合連続ゴールで山形がようやく先制に成功する。

 

先制点を許した藤枝は交代策を打ち、流れを変える。モヨマルコム強志が交代で入って間もなく、右サイドからの攻撃を活性化。ロングスローや縦突破からのクロスでチャンスメイクした。68分、高い位置でボールを奪った流れから矢村が鋭いミドルシュートを放ったが、山形GK・後藤雅明が好セービングを見せた。

 

70分、山形は最初の交代カードを切り、國分と土居を下げて氣田亮真、藤本佳希を投入。その4分後には、足を攣った山田に代えて城和隼颯を投入。城和はセンターバックに入り、安部は左サイドバックにスライドした。

 

流れを引き戻したい山形だったが、ギアをもう一段階上げてきた藤枝の圧力に対し、なかなか前進することが出来ない。78分には、新井泰貴からの縦パスをライン間で受けた矢村にシュートを許した。劣勢の時間帯が続き、山形は先制ゴールをマークしたディサロに代えて南秀仁、そしてイサカに代えて横山塁をピッチに送り込み、交代カードを使い切った。

 

終盤に入っても流れは変わらず、威力が増した藤枝の攻撃に対して山形は最終盤、5バックに変更し逃げ切りを図った。
終了間際は藤枝のパワープレーを受け、その中でカウンターから横山に2度の決定機が訪れたが、追加点を奪うことはできず。追加点を奪えず、10人の藤枝に苦しめられるなど、内容面では課題が残る試合となったが、無失点勝利という結果で終えた。

 

これで山形の通算成績は11勝6分11敗、勝点は39となった。次節は31日(土)、ホームに戻り2位・横浜FCと対戦する。