[ 試合終了 ] | ||
0 | 前半 | 0 |
1 | 後半 | 0 |
- 71分 高橋 潤哉
メンバー
スターティングメンバー
GK | 1 | 後藤 雅明 | |
---|---|---|---|
DF | 4 | 西村 慧祐 | |
DF | 5 | 安部 崇士 | |
DF | 6 | 山田 拓巳 |
67' |
DF | 15 | 川井 歩 | |
MF | 7 | 髙江 麗央 | |
MF | 8 | 小西 雄大 |
88' |
MF | 88 | 土居 聖真 |
67' |
FW | 25 | 國分 伸太郎 |
67' |
FW | 42 | イサカ ゼイン | |
FW | 90 | ディサロ 燦シルヴァーノ |
80' |
控えメンバー
GK | 23 | 藤嶋 栄介 | |
---|---|---|---|
DF | 40 | 坂本 稀吏也 |
67' |
MF | 10 | 氣田 亮真 |
67' |
MF | 18 | 南 秀仁 |
88' |
MF | 24 | 横山 塁 | |
FW | 11 | 藤本 佳希 |
80' |
FW | 36 | 高橋 潤哉 |
67' |
監督
渡邉 晋 |
スターティングメンバー
GK | 21 | 田中 颯 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 森 昂大 | |
DF | 6 | 内田 航平 | |
DF | 18 | エウシーニョ |
75' |
DF | 26 | 青木 駿人 | |
MF | 10 | 杉本 太郎 |
56' |
MF | 19 | 岩尾 憲 | |
MF | 44 | 山口 竜弥 |
67' |
MF | 54 | 永木 亮太 |
75' |
FW | 9 | ブラウン ノア 賢信 | |
FW | 30 | 坪井 清志郎 |
67' |
控えメンバー
GK | 29 | 三井 大輝 | |
---|---|---|---|
DF | 4 | カイケ |
75' |
MF | 17 | 髙田 颯也 |
67' |
MF | 28 | 鹿沼 直生 |
75' |
FW | 8 | 柿谷 曜一朗 |
56' |
FW | 16 | 渡 大生 | |
FW | 25 | 鈴木 輪太朗 イブラヒーム |
67' |
監督
増田 功作 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | 8 | 16 | FK | 11 | 7 | 4 |
3 | 1 | 4 | CK | 5 | 0 | 5 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
5 | 3 | 8 | シュート | 8 | 3 | 5 |
1 | 0 | 1 | オフサイド | 0 | 0 | 0 |
試合環境
-
- 天候
- 雨のち曇
-
- 気温
- 28.7℃
-
- 湿度
- 66%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 14,436人
-
- 主審
- 野堀 桂佑
-
- 副審
- 中野 卓、田代 雄大
-
- 第四の審判
- 宇田 賢史
監督コメント
■総括:
NDソフトスタジアム山形に集まってくださった14,000人を超えるサポーターの皆さん、それから中継の先から我々にエネルギーを届けていただいた皆さん、本当にありがとうございます。
素晴らしいシチュエーションの中で選手たちが躍動することができたと思います。最後、押し込まれる厳しい時間帯もありましたけれども、サポーターのエネルギーが選手に伝わって足を1歩2歩動かすことができたと思います。本当にありがとうございます。
それから、サポーターも横断幕を掲げてくれましたけれども、本当にまだ山形県内では先日の大雨の被害で、当たり前の日常って何なのかわからないですけれども、今まで当たり前に過ごしていた環境、状況ではなくなった方がたくさんいらっしゃいます。本当に数日前に見たんですけども、とても僕がこれまで知り得ないような状況で、まだまだ苦しんでいる方がいらっしゃるのを少し見聞きしました。
それを思うと我々が今日フットボールをできたことはもしかしたら奇跡かもしれないし、そういうものを我々はしっかりと有難みとして感じて、エネルギーに変えて、困っている方がいらっしゃるんだったら、勇気や笑顔を届けなければいけない。
それは災害の大きさや苦しんでいる方の人数じゃなくて、一人でもいらっしゃるのであれば、そういうことをしなければいけない。ましてや我々が過ごさせてもらっている山形県のことで、我々は山形県を代表して活動しているプロクラブです。であれば、そういうものをしっかりと受け止めて、少しでも力になることをやらなければいけないということはすごく痛感しました。
まだまだそういう状況にいるという事をどうか皆さんも伝えてください。それで、今日の勝利が少しでもそういった方々の束の間の笑顔になったのだとしたら嬉しいし、そういう役割が我々にもしあるのだとしたら、次もやっぱり勝たなければいけない。
そう強く感じさせられた1日でした。本当に素晴らしい空間を作ってくれたサポーター、一緒にこの勝利をみんなの力で掴み取れたと思うので、こういったものをまた次のホームで表現できるように精進していきたいと思います。
■質疑応答:
Q:今日の先発についてですが、左ウイングに國分伸太郎選手を起用しました。その意図を聞かせてください。
A:中断期間明けの1試合目だった前節アウェイ岡山戦では、本当にここ数試合味わってなかったような、我々の攻撃における稚拙さというか、上手くいかなかったものが散見されました。
本当に久しぶりで、岡山さんのパワーもあったんですけれども、我々にももちろん原因がありました。
同じようなプレスをかけてくる可能性のある徳島さんに対して、我々がこの1週間で準備をしてきたものを考えた時に、選手の組み合わせなどを考慮して、今日のスタメンを送り出しました。
誰かがこの1週間で特別良かったからとか、誰かが特別悪かったとかではなくて、そういったものを考えた上での決断でした。
それを可能にさせてくれる選手がたくさんいるということが喜ばしいことですし、最終ラインに怪我人がちょっと増えている状況ですけれども、またこれから競争が激化することは選手一人ひとりが痛感していることだと思います。
今日のゲームでやれたことをまた少し自信にして、そういったことをしっかりと煽りながら、健全な競争の中でメンバーを決めていければと思います。
Q:高橋潤哉選手のゴールは、後半30分頃の積極的なプレスで奪ったコーナーキックから生まれました。得点の評価をお願いします。
A:まず全体像で言うと、後半から徳島さんが少しシステムを変えて立ち位置を変えてきた。それによって我々の守備の部分で前半行きたい場所や人に対してズレが生じる可能性があったので、途中から入る選手にはそこを明確に伝えました。その中で潤哉がしっかりとパワーを出して、おっしゃったようなプレスにつながり、そこからセットプレーの流れで潤哉がしっかり決めきることができました。
ここまでチームのトップスコアラーですし、勝負強さみたいなものも発揮してくれた素晴らしいゴールだったと思います。
先ほどの発言と重なるんですけど、またこれでチーム内の競争がハイレベルな中で激化していって、それぞれがそれぞれの良さを出す中でチーム力を高めていってくれればと思います。
Q:前節岡山戦後に渡邉監督が土居聖真選手になかなかボールが入らなかったとおっしゃっていましたが、今日の試合はそこが修正されて入る回数も増えたと思います。監督から土居選手に対してどのような修正やアドバイスを送られたのでしょうか?
A:前節は聖真一人の問題ではないです。チーム全体の問題を抱えたまま90分過ごしてしまって、先ほど申し上げたように、久しぶりにあれぐらい攻撃で手詰まり感を感じてしまったゲームでした。
どの対戦相手も我々のトップ下、ナンバー10のところを消してくるのは常套手段なので、それがどうやって消してきますか?というところをしっかりと探していければ。もちろん聖真がしっかりと探したものもありますけど、チームの全体の構造としてそこが開くような準備をしてきたところで、上手くいったものがあったと思います。
もう少し徳島さんが前から激しく来ると予想していました。徳島さんができなかったのかやらなかったのか、ちょっと分かりませんけれども、もしできなかったんだとしたら、我々の立ち位置の部分で彼らの矢印をしっかりと外せたということ。それはチーム全体の準備、その中で聖真がおっしゃったようなボールを受ける回数が増えたのであれば喜ばしいことです。
あとは、ゴール前にもう少し入って行って、彼のスキルや今まで言っているような違いを見せるという部分を発揮してくれれば、もっともっとチームの勝利に貢献してくれると思っています。
Q:坂本稀吏也選手が今季リーグ戦で初出場しました。先制点に絡んだり、1点リードしている状況でも、簡単に前に、内側に入ってクロスを上げたりと、チャンスに多く絡んでいたと思います。坂本選手についてどのように評価をされますか?
A:先ほど申し上げたように、最終ラインの人数が少ない状況です。特にセンターバック。なので、トレーニングの中では稀吏也がほとんどセンターバックで出ているんですよね。練習試合も含めて。
ちょっと昨日のトレーニングでもアクシデントがあって、直前でメンバーを変えなければいけない状況が生まれてしまった。その中で稀吏也がサブに入って、サイドバックでプレーするのは本当に久しぶりだったんですけども、おっしゃったような攻撃での良さというものはたくさん出してくれたと思います。
見逃してはいけないのが守備の部分で、ちょっと1回振り切られそうになりましたけども、それ以外では空中戦でしっかりとバトルに挑んでいました。そういったところはもしかしたら彼の課題かもしれませんでしたが、そういう部分でもクリーンシートに少なからず貢献したと思います。
あれを彼のスタンダードにして、守備の部分でもっと安定感というか力強さが身についてくれば、もっともっといい選手になると思っています。これで満足することはないと思いますが、一つの成功体験としてどんどんステップアップしてくれればと思います。
Q:徳島はなかなか攻撃のリズムを作れずにいました。今日は守備に関してどのようなオーガナイズで臨みましたか?
A:まず徳島さんのプレスがどのような形で来るかで、もしかしたら攻撃の立ち位置も変わってくる可能性があると我々は準備してきました。
結論から言うとそういうような変化が見られなかったので、我々からするとプレスをかけやすい状況でした。もちろん相手陣でプレスに行こうと思えば、長い距離で言うと50m近く移動しなければいけないので、準備は大変なんですけれども、まずはレレと聖真のところでしっかりとファーストディフェンダーが決まった。その後に我々のウインガーがしっかりとプッシュして最終ラインがつながることができた。
それはこの間の岡山戦も少しできた部分とできなかった部分があったんですけど、そこは映像でも確認して、もう決断したら行けと、行った人がいるんだったら繋がれと、それができないんだったら行くなと。そこは今週のトレーニングでもやってきたので、それを徳島さん相手にも良い形をたくさん披露できた要因かなと思っています。
Q:徳島には仕掛けられる選手や空中戦に強い選手がたくさんいて、最後の5分10分くらいはヒヤヒヤするシーンが多かったと思いますが、あの時間帯を監督はどうご覧になっていたのかと、1ー0で勝ちきれたことは今後に繋がっていくのではと思いますが、いかがでしょうか?
A:理想を言えばヤマが元気な状態で稀吏也を投入して後ろを5枚にしたかったです。相手がウインガーを置いていたので、もしかしたらそれは得策じゃなかったかもしれないんですけども、おっしゃったようなサイドの仕掛け、高田選手は本当にそれが特徴の選手なので、彼がいたところには1対1プラスサポートというところを作りたい。そこで仮に1回蓋をして下げられたとしても、上げてきたボールに対して中で最低3枚は競れる人間を置きたいというところで、プランとしては最後5枚でクローズすることを考えていました。
ただ、ヤマが足をつったので稀吏也を投入した。そうなると、我々は5枚にするような人材が揃ってないので、4枚で対応する中で凌いでいきましょうというところ。ただ、途中から入ったウインガーの亮真が長い距離しっかりと戻って1対1でも対応して取り切ったところがありましたよね。次の質問の答えにもつながるんですけど、ああいったところでしっかりと蓋をしたことが1-0で勝ち切った要因になるのかなと思います。
これでしっかりと勝ちきるところ、我々が見せられたものはものすごく大きいです。願わくは最後にカウンターでチャンスがありましたから、佳希のところであれを一振りしたり、ラストパスをもう少し丁寧に出したりして2ー0にできたら理想だったと思います。
それは次の宿題にとっておいて、でも1-0でしっかりと粘り強く勝ち切ったところは評価したいと思います。
選手コメント
No.36 高橋 潤哉 選手
■高橋潤哉選手
Q:試合の感想をお願いします。
A:チームで粘り強く守って、1点取って、勝点3取れたので、すごくよかったゲームだったと思います。
Q:得点シーンはどんなゴールでしたか?
A:稀吏也(坂本)のクロスから、誰が折り返したか憶えてないですけど、味方が折り返してくれて、いいところに止められて決めることができました。セットプレーの流れから取れたので、そこはチームとしてすごくよかったです。
Q:セットプレーの流れからの得点はあまり多くなかったですが?
A:そこはチームとしても意識しましたし、セットプレーから失点しないことと、もっと攻撃で点を取りたいと思っていました。貝さん(貝﨑佳祐コーチ)のいろんなアイディアや分析をしながらチームとしても工夫していたのはあったので、ひとつセットプレーの流れから取れたのはみんな自身になっただろうし、これを続けていけたらと思います。
Q:現在はチームのトップスコアラーで、自身の記録をどんどん伸ばしていますが、そこに関してはどういう気持ちですか?
A:もっともっとチームの順位を上げていけるようなゴールを取らないといけないですし、それが自分の価値だと思うので、まだまだ自分の中では足りないと思いますし、もっともっとチームの価値につながるゴールを決めて、チームがJ1昇格につなげられるような仕事をしていけるように、次の試合に対してまたトライしていきたいと思います。
Q:攻撃の選手層が厚くなっていますが、そこに関してはどんな思いですか?
A:まずチームとして、ああいう経験があって、実績がある選手が入ってくるというのはすごいプラスだと思うし、僕にとっても、いろんなものを盗める、学べるチャンスだと思っているので、そういうとらえ方を日々しながらも、ただ、自分個人の思いで言うと、今日の試合というのは自分にとってラストチャンスだと思っていましたし、どういう形であれ、どういう状況とか、ポジションとか、そういうのは自分にとってあまり重要じゃないというか、監督に与えてもらったチャンスをモノにしたいといけ残れないと思うので、それはまた次の1週間続いていくと思いますし、いろんな選手が結果を出していくことで、チームの勝ちにつながるので、そこに対してはまたチャレンジしていきたいなと思います。
Q:ひとつも落とせない試合が続きますが、意気込みをお願いします。
A:自分たちは目の前の一戦に勝ち続けるとしか道は開けないと思っているので、次の、試合に対して全員でいい準備をして、日々挑戦していきながら勝点が取れるようにやっていきたいと思います。
選手コメント
No.40 坂本 稀吏也 選手
Q:試合の感想からお願いします。
A:とても嬉しいです。僕もやっと公式戦の舞台に立てて、そこで勝てたことが一番うれしいです。
Q:得点シーンでも、坂本選手のクロスがありましたが、どんな狙いでしたか?
A:試合前のミーティングでも、あのクロスを上げようというのをチーム全体で意識していて、麗央くん(髙江)がやさしい位置に落としてくれたので、自分はそこをめがけて蹴るだけでした。
Q:攻撃で絡んでいくプレーが多かったですが、どんな気持ちでしたか?
A:ベンチに入れたのも、このチャンスをつかむしかないと思ったし、とにかく自分が爪痕を残すつもりで入ったので、自分の得意な攻撃の部分で積極的にプレーしようと心がけていたので、それが良かったと思います。
Q:監督からはどんな指示がありましたか?
A:「まずは守備から」と言われて、僕も守備の人間なので、まずは無失点に抑えようというところでは入りながらも、自分の得意なのはやっぱりゴール前や攻撃のところなので、そこを発揮できたのかなと思います。
Q:このあとのポジション争いへの意気込みはどうですか?
A:目の前の練習、それをコツコツ積み上げて、またこの舞台に立ってチームを勝たせるように、頑張ります。
Q:どんなところを一番意識されていましたか?
A:サイドバックするのが久しぶりで、自分の得意なのは攻撃参加です。悔しい思いもしてきて、やっとベンチに入れて、本当にこのチャンスを自分のものにするしかない。それができたかは分からないですけど、勝つことができてよかったです。
Q:体も強化してきたところではどうですか?
A:今年は筋トレで筋力アップしたと思っているので、これからもコツコツと積み上げていかなければいけないなと思います。
Q:最後の5分、10分はめちゃくちゃ痺れる展開だったと思いますが、守っていてどんな感じでプレーしていましたか?
A:正直、僕もめちゃくちゃドキドキして、とにかくゴールを許さないようにプレーしていました。
Q:センターバックもサイドバックも両方できるという強みがあると思いますが、あらためて、ピッチに立ってどういうプレーヤーになっていきたいですか?
A:まずは自分の強みである、ドリブルだったり攻撃参加を意識つつ、やっぱり守備の人間なので、守備のところは1対1だったり、得点をやらせないというところにはこだわっていきたいです。
Q:天皇杯・札幌戦は6失点した試合でしたが、あの試合を経て変わったことはありますか?
A:札幌戦はとにかく悔しくて、ディフェンダーとしてあれだけ点を入れられて、やっぱり、もう一歩頑張ることや、もっとやらなければならないというのは強く感じたので、そこはとにかく意識しました。
Q:相手シュートに右足を伸ばしてブロックして防ぐ場面もありました。どういったことを考えてプレーしましたか?
A:あれは自分のマークの選手に前を向かせたので、そこをまず、前を向かせないようにしていかないとと思いました。
Q:次節以降も重要な試合が続きますが、意気込みをお願いします。
A:連勝できるように頑張るので、応援よろしくお願いします。
Q:サポーターの皆さんにひと言お願いします。
A:今日も多くのサポーターが応援してくれたおかげで、自分も気持ちよくフレーできました。来週も絶対に勝つので、応援よろしくお願いします。
戦評
リーグ中断明け初戦のファジアーノ岡山戦がドローに終わったモンテディオ山形は今節、ホームで徳島ヴォルティスと対戦。蒸し暑い天気の中、14,436人と多くの観客が詰めかけた一戦は、山形が3試合ぶりの勝利を収めた。
スタメンは前節から2人を変更。山田拓巳がリーグ戦では約3ヶ月ぶりに先発起用され、左サイドバックに入った。また、國分伸太郎が2試合ぶりに先発入りし、この試合は左ウイングを務めた。ベンチには藤本佳希が約2ヶ月ぶりに、坂本稀史也がリーグ戦初のメンバー入りをした。
夏限定の緑色のユニフォームを身にまとって臨んだ試合は、立ち上がりから互いにチャンスが訪れる。4分は徳島。杉本太郎からスルーパスを受けたエウシーニョがドリブルで運んでシュートを放ったが、山形GK・後藤雅明が弾いた。8分は山形。イサカゼインの浮き球のパスが、ディサロ燦シルヴァーノへ通り、カットインからシュート。相手DFに当たってコースが変わったが、徳島GK・田中颯が防いだ。
その後、山形は徳島のコンパクトな守備ブロックに手を焼き、しばらく攻撃の停滞が続いていたが19分、川井歩、髙江麗央、土居聖真と短く繋いで狭い局面をこじ開け、この試合最初のCKを獲得する。キッカーは古巣対決となる小西雄大。相手の意表を突く低いクロスを入れ、これを國分が合わせたが、枠の上へ逸れた。
飲水タイムが明けて以降、山形は土居の広範囲にわたる動きやボランチの攻め上がりで相手を揺さぶり、ゴール前に迫る回数が増えるようになる。しかし、ラストパスの精度を欠いてシュートまで運ぶことが出来ない。
対する徳島も左サイドを起点とした攻撃を中心にチャンスを伺うが、山形が出足の良い守備で徳島の攻撃の芽を摘み取った。
前半の半ば以降は互いにチャンスらしいチャンスが少なく、締まった試合展開となり、スコアレスで終了した。
後半、3バックから4バック気味に変更した徳島が最初にチャンスを迎える。51分、カウンターから山口竜弥がファーを狙ったクロス。坪井清志郎が頭で中へ折り返したが、ここは山田がブロックした。
いい入りを見せていた徳島だったが、54分にアクシデント。杉本が左のもも裏を気にしてピッチに座り込み、プレー続行不可能に。56分、柿谷曜一朗との交代を余儀なくされた。
後半の半ばに入り62分、山形はディサロのクロスの跳ね返りを髙江が拾い、強烈なグラウンダーシュートを狙ったが、GK・田中に止められた。
67分、徳島の2枚替えと同時に山形は3枚替えを行う。土居、國分、山田を下げて高橋潤哉、氣田亮真、坂本稀をピッチに送り込む。坂本稀はこれが今季リーグ戦初出場となった。
その2分後、山形がサイドに追い込むプレッシングで高い位置でのボール奪取に成功、最後はディサロがシュートを打ち、ここから2連続でCKを得る。すると71分、2本目のCKから先制に成功する。キッカー・小西のクロスはクリアされたが、セカンドを髙江が拾い、近くの坂本稀へ。受けた坂本稀がワンタッチでクロスを入れると、ファーサイドのイサカが頭で中央へ折り返し。これに反応した高橋がワントラップからシュートを放ち、ネットを揺らした。途中出場の坂本稀、高橋が得点に絡んで山形が均衡を破った。
リードされた徳島は67分と75分に2枚替えを行い、高さやドリブルの要素を加える。78分、徳島にテンポ良いパスワークで中央突破を許し、ブラウンノア賢信にシュートを打たれたが、GK・後藤雅が弾いた。ここから2本続けてCKを与えたが凌ぎ切り、試合は終盤へと突入する。
80分、山形はディサロに代えて藤本を投入、4枚目の交代カードを使う。
終盤、リードしている状況でも前線から積極的にプレッシャーをかけ続ける山形は85分、坂本稀が強引な突破からクロス。これは相手に跳ね返されたがセカンドを小西がスライディングで拾って氣田へ、フィニッシュまで運んだ。
その直後、自陣で徳島にFKを与え、そこからクロス攻撃を再三受けたが、集中した守りでリードを維持した。
88分、山形は小西に代えて南秀仁を投入し交代カードを使い切る。
アディショナルタイムに入り90分+1、山形は坂本稀が中へ切り込む突破でチャンスメイク。最後は藤本がシュートを放ち、攻撃を完結させる。
その直後、GK・田中のゴールキックを受けたブラウンがスルーパス、抜け出した髙田颯也へ通り、フリーでクロスを入れられたが、川井がクリアしてピンチを免れた。以降、再び相手のクロス攻撃を受けたが、中央に人数をかけた守備で跳ね返し続けた。
終了間際、山形はロングカウンターから追加点のチャンスが巡ってきたが、藤本がシュートまで運ぶことが出来ず、直後にタイムアップの笛。悔しい逆転負けを喫した前回対戦のリベンジを果たした。
山形の通算成績は9勝6分11敗となり、勝点は33、順位はひとつ上がって12位となった。次節は17日(土)、再びホームで3位のV・ファーレン長崎と対戦する。