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レノファ山口FC
レノファ山口FC
2
[ 試合終了 ]
2 前半 0
0 後半 0
0
  • 33分 新保 海鈴
  • 39分 若月 大和
AWAY
モンテディオ山形
モンテディオ山形

メンバー

レノファ山口FC

スターティングメンバー

GK 21 関 憲太郎
DF 3 ヘナン
DF 6 キム ボムヨン
DF 13 板倉 洸
DF 48 新保 海鈴
MF 18 相田 勇樹
MF 37 田邉 光平

88'

MF 38 末永 透瑛

72'

MF 68 野寄 和哉

64'

FW 9 若月 大和

64'

FW 19 山本 駿亮

46*'

控えメンバー

GK 26 田口 潤人
DF 14 沼田 圭悟
MF 7 加藤 潤也

72'

MF 10 池上 丈二

88'

MF 16 吉岡 雅和

64'

FW 20 河野 孝汰

64'

FW 24 梅木 翼

46*'

監督

志垣 良
モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 2 吉田 泰授

77'

DF 4 西村 慧祐
DF 15 川井 歩

46*'

DF 29 相馬 丞
MF 7 髙江 麗央

72'

MF 18 南 秀仁
MF 41 後藤 優介
FW 9 有田 稜
FW 10 氣田 亮真

46*'

FW 37 杉山 直宏

46*'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 6 山田 拓巳

46*'

DF 83 菊地 脩太
MF 14 坂本 亘基

46*'

MF 25 國分 伸太郎

72'

MF 42 イサカ ゼイン

46*'

FW 36 高橋 潤哉

77'

監督

渡邉 晋

スタッツ

90 45 total   total 45 90
10 3 13 FK 8 4 4
3 3 6 CK 12 7 5
0 1 1 PK 0 0 0
3 9 12 シュート 10 4 6
0 0 0 オフサイド 2 1 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    20.1℃
  • 湿度
    90%
  • ピッチ
    良芝
  • 入場者数
    7,694人
  • 主審
    井上 知大
  • 副審
    大川 直也、鶴岡 泰樹
  • 第四の審判
    廣瀬 成昭

監督コメント

■総括
ゴールデンウィーク最後の休日でJリーグも全カテゴリーで今日ゲームが行われているはずです。昨晩から激しい雨がありましたけれども、山口のサポーターも含めて大勢の方々に集まっていただいた中で、我々がプロフットボーラーとして一つの興行を披露できたことに感謝しなければいけないと感じた1日です。
その中で我々山形のサポーターも遠路はるばる山口のスタジアムに来てくれたことに感謝申し上げたいと思います。中継先の皆さんも含めて、ここ数試合勝利を届けられていませんし、ここまでのゲームを振り返っても悔しい思いばかりさせてしまっているので本当に申し訳ない思いです。
何とかこれから取り戻していけたらなというふうに思っています。

 

■質疑応答

Q:昨晩からの雨で非常に難しいピッチコンディションでした。どういったところを特に意識して試合に臨んだのでしょうか。

 

A:まず自分たちがいい状態のピッチと言いますかボールをしっかりと動かせるようなピッチであれば、こういうことができるねというものを中2日の中で映像を中心にやってきました。
そこは前節我々が岡山さん相手に途中から変化を加えたものがおそらく山口さんにも有効だろうというところで、そこのイメージの共有というものは選手もできていたと思います。
実際、スタジアムに来たら想像通りというかボールが走らないような状況だったので、もうそこは選択を変えて、まず自陣でのバックパスをなしに相手陣にボールを送り込む。相手がどこにいようが、まずボールがどこにあるかを選びましょうというところでボールを前に放り込まざるを得ないようなシチュエーションでした。でもそこはこの状況なので覚悟して戦ったつもりです。
ただ残念なのは、おそらくそういうような形が山口さんの戦いたい土俵に近づいてしまったところです。そこはものすごく残念ですけれども、天候には逆らえないので、その中で我々が示すものをしっかりとやらなければといかなかったかなと考えています。

 

 

Q:セットプレーについて。失点もありましたが、多くのコーナーキックを得ながら得点に繋がらなかったということについてどのようにお考えでしょうか。

 

A:セットプレーの守備というところで、今回は中2日で時間がない中、これも映像を中心に準備をしてきました。ただ山口さんのロングスローのところで、実際に長いボールが入ってくる、あるいは変化を加えてくるといったものに対して、構えている時間が長かったように感じています。もっともっと早く、そもそもスローインなので近場でしっかり蓋をしなければいけないし、そういったところに警戒しなければいけないところで足が重くなったというか、まず構えましょうとなってしまったところがあったとしたら少し反省点かなと思います。
前節の岡山戦はスローインの守備が非常に良かったですから、そういった意味では我々がクイックでやりたいという哲学があるものに対して、クイックにはやらせない守備。ただ、山口さんは割と時間をかけてやってくるというものに対して我々もそこに付き合ってしまったものがもしかしたらあったのかなと感じています。
コーナーキックの部分も一番やられたくない選手というか、非常にスキルのある左足の技術のある新保選手に実際足を振られていますから、やっぱりそこはあまりにもイージーにやらせてしまったと感じています。
攻撃については、毎回ですけれども我々のスタッフがしっかりと分析をして山口さんのウィークを突いていこうと準備していました。ただ序盤はなかなか我々の思っていた場所にボールを供給できていなかった事実があります。ここも本来あまりキッカーを務めない選手が務めたりしている中で、もしかしたら不具合があったかもしれません。ただそれも実際にピッチで出ている選手たちがもしキッカーに指名されたのであれば、そこは粋に感じてやってほしいし、なかなか合わせることができなかったのは、山口さんの堅い守備もありましたけれども、我々のクオリティというところに一番問題があるかなと感じています。

 

 

Q:相馬丞選手がリーグ戦初出場初先発となりました。評価はいかがだったでしょうか。

 

A:非常に頑張っていたというのはプロとしての評価になるのかわからないですけども、集中力を切らさず最後までやり抜いたと思います。もしかしたら丞にとっては、今日のようなピッチ状態やボールの展開というものは力を発揮しやすいシチュエーションだったと思いますので。その中でもしっかりとヘディングではじき返したりしたところはよかったと思います。
ただ、相手のコンビネーションがあった際の守備に対して予測含めてどれくらい対応できるか、あるいはマイボールになったときにどういうようなボールを供給できるのかといったところは、もう少し見てみないとわからないですけれども、今日のゲームの中ではしっかりと彼の良さというものを出した90分だったかなと感じています。

 

 

Q:残りの15分ぐらいで吉田泰授選手に代えて高橋潤哉選手を入れられました。どういう攻撃から点を取ろうとイメージしていましたか?

 

A:今日の展開を考えると、アバウトに前線にボールを放り込まざるを得ないシチュエーション、実際前半の最初の方はそれで我々が山口さんの背中を取ってボックスに入れたシーンがあったんですけれども、そこは山口さんもしっかりと修正をして、どんどん我々が防がれていた状況が続いていたと思います。
なので、ターゲットが有田稜だけになるとしんどいので、稜も久々の90分でパワーがなくなっていましたし、それを考えたときに、前線の、ターゲットというのはあまり好きじゃないんですけど、最前線の人数を増やしたり、そこのこぼれ球を拾う選手を増やしたりというところで、後ろの枚数を1枚削って、前線の選手を増やして、そこでセカンドボールを拾えたらいいよね、広げるまではなかなか今日のピッチだとちょっと難しかったんですけど、ワイドにはそのままゼインと亘基を置いて、外からも行けるようにというものをもう少し作り出せたらなという狙いはありました。

 

 

Q:雨が降ったらこういうピッチになるというのはご存知だと思うんですけども、それは今日のメンバー選考にどれぐらい影響しましたか?

 

A:今日のピッチ用に誰か送り出したというものはないです。それよりも中2日のゲームでかなりの長い時間の移動があったので、とにかくフレッシュな選手を使うというところ。もう昨日の段階で雨予報も分かっていましたし、言ったらもっと前から週間予報を見たら雨予報になっていたので、おそらく維新のスタジアムは水浸しになるだろうという予測がありながらも、そこに適した選手を使うよりも、まずはフレッシュな選手を今日は投入したかった。その方がチームの力になると思って今日のメンバーを選んだつもりです。
なので、雨仕様の今日の11人ということではなく、この3連戦の流れを見て、中2日で我々が山口さんに対峙したときに、どういうピッチ状況とかシチュエーションであれ今日の11人でスタートした方が、分があるだろうと思って今日の11人でスタートしました。

選手コメント

No.41 後藤 優介 選手

No.41 後藤 優介 選手

Q:今日の試合90分を振り返っていただいて、ひと言よろしいですか?

 

A:落ち着かないなかで、どれだけ自分たちが落ち着いてプレーできるかも必要でしたし、そこで相手に上回られたというのがこの結果を招いたかなと思います。

 

 

Q:ピッチコンディションですが、前半の右サイドが特にひどかったという印象ですか?

 

A:はい、右側、手前側がひどかったです。

 

 

Q:そのなかで後藤優介選手は落ち着いてプレーしているように見えました。何か意識されていたことはありましたか?

 

A:今日は全体的に落ち着かなかったので、落ち着ければよかったというのはありますけど、相手もボールに対しての反応だったりというのは、ひとりに対して2人だったり、3人だったりという人数のかけ方をしてきていたので、そこのあとの処理だったり、そういうところが相手は早かったかなと思います。

 

 

Q:遠征の疲労などはありましたか?

 

A:それはないとは思います。あとは、グラウンドがスリッピーななかで、ボールに対してのクリアの仕方、そういうところで慌てている部分もあったので、そこで力抜いて落としてくれるだけでも全然いいと思うので、そういう必死に必死になり過ぎずに、周り見ながら、相手が来ていなければ落ち着いてやればいいですし、というふうに、もうちょっと自分たちで考えてできたらなと思います。

 

 

Q:そこの落ち着きのなさは、ここ3連戦も含め、結果が出ていないところも影響していますか?

 

A:結果が出ていないですけど、でも練習はみんな自信を持ってやっています。試合になると相手が勢いをもって来るので、そういう相手に対して自分たちがもっと準備しておかないといけないですし、そういう「来る」という前提は持っておいて、まずは自分たちがうまく自分たちのペースに持っていくための試合運びの考え方をもっともっと持ってもいいのかなと思います。

 

 

Q:チームとして気合が入り過ぎのようなところもありますか?

 

A:それは絶対そうだと思います。誰も力を抜いてやっているわけではないので。そのなかで、気合い入り過ぎてボールがボテボテとなって相手に転がってしまっているだけです。自分たちの良さは、落ち着いて回しながら相手を見て、ということができるチームなので、それが今日は相手と一緒のことをしてしまうと相手のほうが上回ってしまっていました。落ち着いてできるところもたくさんあったと思うので、そういうところは自分たちで判断をしながらというのが、もっと必要かなと思います。

 

 

Q:立ち上がりはどっちつかずだったと思いますが、そのなかで少しずつ相手にペースを持っていかれての2失点だったと思いますが、そのあたりの時間帯は後藤選手はどういったことを考えながらプレーしていましたか?

 

A:自分たちも攻撃の形はできつつあったと思いますけど、それ以上に相手のセカンドボールに対しての反応や落とすボールがうちのディフェンダーにとっては嫌なボールが多かったですし、そういう時間帯にされてしまったなというのは感じていました。セカンドボールだけに関わらず、クリアする場所だったりというのは相手のよさが出てしまったなとは思います。

 

 

Q:難しいピッチコンディションだったと思いますが、シンプルにやるところとか、戦い方のところは全員で共有できてやれたかどうかというところは、後藤選手はどう感じましたか?

 

A:シンプルにするというところはみんな意識してやっていたと思いますけど、その「シンプル」をどう相手が嫌な形にできているかとか、つなげるクリアのところをもっと考えてできれば、相手のペースにはならなかったのかなと思いました。やっぱり相手に行くボールが多かったので、そういうところを自分たちのボールにできたら、というのはたくさんあったので、そういうところをセカンドボールに対しての反応をみんなが意識してやらないといけないところだと思うので、そこの統一感をもっともっと出さないといけないと思います。

選手コメント

No.29 相馬 丞 選手

No.29 相馬 丞 選手

Q:振り返って、どんな試合でしたか?

 

A:ピッチ状況とかグラウンド状況もあって、こういう蹴り合いとかの勝負になるというのは最初からわかっていたので、逆に言ったら、自分は得意なほうなので、そこで絶対に負けないという気持ちで臨みました。

 

 

Q:プレーしてみて、そこは実際どうでしたか?

 

A:結果が伴わず、失点してしまったらそこを突き詰めて、何で失点したかとか、そういうところをもっと改善していかないとまた失点の繰り返しになるので、そこを突き詰めて、またこれからやっていかなきゃなと思います。

 

 

Q:セットプレーからの2失点でしたが、どんなところがよくなかったですか?

 

A:セットプレーで自分たちが取りたかったのに対して、やられてしまっているので、誰かが集中を切らしたわけではないですけど、ああいう形で失点しているというのはどこかに原因はあったわけなので、これからもう1回見直して突き詰めたいです。

 

 

Q:このコンディションのなかで、自分は得意なプレーができるというので、メンタルもいい感じで入れましたか?

 

A:ファーストプレーが絶対大事だと思ったので、そこで競り勝って、そこから気持ちも乗っていけたので、ファーストプレーにすべてがあったかなと思います。

 

 

Q:チームの指示もあったと思いますが、フォワードに向けてのロングボールが多かったと思います。キックを自身で振り返ってどうですか?

 

A:背後、背後というよりは、フォワードに当てる感じのボールだったんですけど、ごちゃごちゃになって、こっちにこぼれてくるという意識もみんなあったと思うので、そこを意識してボールは出しました。

 

 

Q:セットプレーで点が取れませんでしたが、ターゲットとして加わって、どんな感じでしたか?

 

A:自分が決められるチャンスは何度かあったので。セットプレーって本当に流れが変わるものだと思っているので、自分がそこを決めきれていたら、「たら・れば」ですけど、流れは変えられたと思うので、もっとセットプレーにこだわってやっていきたいです。

 

 

Q:今日はアウェイでしたが、サポーターの歓声を受けて、いかがでしたか?

 

A:前回、自分は富山で(ルヴァンカップに)出たんですけど、更に遠い山口までこんなにサポーターが来てくれると思ってなかったので、そこで勝利を届けたかったです。次のホームで絶対勝ちたいと思います。

 

 

Q:次の出場機会に向けてはどうですか?

 

A:ここから怠らないで、自分のやるべきことをやり続けて、試合に絡んでいけたらいいと思います。

戦評

前節、試合終了間際のゴールで引き分けに持ち込んだモンテディオ山形は、中2日でレノファ山口とのアウェーゲームを戦った。コンディション不良のピッチに慣れず前半で2点を失うと、得点を返せず完封負け。ゴールデンウィーク最終日のゲームを勝利で飾ることは出来なかった。

 

連戦の影響を考慮し、スタメンは3日の試合から大幅に入れ替えた。
大卒ルーキー・相馬丞がリーグ戦初先発、右のセンターバックに入った。また、前線3枚を総入れ替えし左から氣田亮真、有田稜、杉山直宏という配置にした。さらに、後藤優介が約1ヶ月ぶりの先発、南秀仁と吉田泰授が2試合ぶりの先発となった。

 

あいにくの雨、そしてピッチの所々に水溜まりという難しいコンディションの中で行われた一戦、立ち上がりは互いにシンプルにロングボールを前線へと供給し、チャンスを伺う。最初にチャンスを迎えたのは山形。13分、左に流れた南のクロスに杉山が頭で合わせたが、わずかに枠を外れた。その後、CKを複数獲得するも決定機には至らなかった。

 

19分、ファールで山口にFKを与えると、野寄和哉に直接狙われたが、山形のGK・後藤雅明がパンチングで防いだ。ここから山口のサイド攻撃を度々受け、セカンドボールを拾えずに押し込まれる展開となる。28分、ヘナンのクロスを板倉洸が頭で中へ折り返し、最後は山本駿亮にシュートを許したが後藤雅が弾いた。

 

山口の厚みのある攻撃を耐えていた山形だったが33分、先制を許す。ロングスローのボールを新保海鈴が頭ですらすとキム・ボムヨンに当たる。浮いたボールに新保が反応し、胸トラップからボレーを放つと、ゴール左隅に突き刺さった。

 

その3分後、新保のスルーパスに視野の外から反応した若月大和を、川井歩がペナルティーエリア内で倒し、山口にPKを与える。若月が自分で蹴りにいったこのPKを後藤雅が見事にストップし、一旦はピンチを脱したが、直後のCKでゴール前の混戦から若月にシュートを決められて追加点を奪われた。

 

苦しい展開となった山形は前半の終盤、右からの仕掛けを機にCKを4度得たが、反撃のゴールを挙げることは出来ず、2点ビハインドで後半へ向かうこととなった。

 

後半開始前、山形は一気に3枚替えを行う。氣田と杉山の両ウイングに代えて坂本亘基とイサカゼイン、そして右サイドバックの川井に代えて山田拓巳を投入した。攻撃的に出た山形だったが序盤は攻撃の形を作れず、前半と同じく山口にサイド攻撃を多く許す。その流れからCKを立て続けに与え、試合を優位に進められる展開となった。

 

その中で59分、イサカのスルーパスを有田が受けて縦突破からクロス、1度クリアされるが、後藤優が拾ってシュートというシーンを作った。
このチャンスをきっかけに攻撃の機会を増やしたい山形だったが、最終ラインの背後を狙う相手の攻撃への対応に苦慮し、なかなか流れを掴むことが出来ない。

 

72分、山形は髙江麗央に代えて國分伸太郎を投入、77分には吉田に代えて前線の高橋潤哉を投入。後ろをはっきりと3バックにし、攻撃の枚数を増やした。

 

82分、坂本亘がカットインから縦パス、これがイサカに通りシュート。その3分後には、イサカのクロスを相手DFがクリアミス、高橋が奪ってシュートとチャンスを迎えたが、いずれも相手DFのブロックに阻まれる。更に90分、坂本亘のクロスをイサカがバックヘッドで合わせたが、浮き上がったボールは山口のGK・関憲太郎に防がれた。

 

終盤、山形はサイド攻撃やセットプレーから多くのクロスを上げたが、中央に人数をかけた守備で逃げ切りを図る山口を最後まで崩せなかった。0-2で敗れ、これでアウェーゲーム4連敗となった。

 

次節は12日(日)、ホームで水戸ホーリーホックと対戦する。