[ 試合終了 ] | ||
1 | 前半 | 0 |
0 | 後半 | 0 |
- 27分 田中 渉
メンバー
スターティングメンバー
GK | 16 | 長谷川 洸 | ||
---|---|---|---|---|
DF | 3 | 熊本 雄太 |
45' |
45' |
DF | 4 | 西村 慧祐 | ||
DF | 6 | 山田 拓巳 | ||
DF | 22 | 吉田 泰授 | ||
MF | 7 | 岡﨑 建哉 | ||
MF | 14 | 新垣 貴之 |
64' |
64' |
MF | 21 | 田中 渉 | ||
FW | 13 | 河合 秀人 |
64' |
64' |
FW | 24 | 横山 塁 |
84' |
84' |
FW | 36 | 高橋 潤哉 |
42' |
42' |
控えメンバー
GK | 23 | 藤嶋 栄介 | ||
---|---|---|---|---|
DF | 5 | 野田 裕喜 |
45' |
45' |
DF | 26 | 川井 歩 | ||
MF | 17 | 加藤 大樹 |
64' |
64' |
MF | 18 | 南 秀仁 |
64' |
64' |
MF | 42 | イサカ ゼイン |
84' |
84' |
FW | 47 | 荒川 永遠 |
42' |
42' |
監督
渡邉 晋 |
スターティングメンバー
GK | 1 | 佐川 雅寛 | ||
---|---|---|---|---|
DF | 2 | 後藤 裕二 | ||
DF | 3 | 池内 龍哉 | ||
DF | 4 | 澤田 雄大 | ||
DF | 14 | 吉野 蓮 |
87' |
87' |
MF | 5 | 平田 健人 | ||
MF | 15 | 鈴木 啓太郎 | ||
MF | 16 | 松本 拓海 |
86' |
86' |
MF | 17 | 伊藤 綾汰 | ||
FW | 19 | 勝浦 太郎 |
54' |
54' |
FW | 24 | 信太 英駿 |
控えメンバー
GK | 26 | 松田 亮 | ||
---|---|---|---|---|
DF | 22 | 平山 裕也 | ||
DF | 23 | 塩﨑 悠司 |
86' |
86' |
MF | 18 | 秋元 佑太 |
87' |
87' |
FW | 9 | 上野 瑶介 |
54' |
54' |
FW | 13 | 山田 晋平 | ||
FW | 25 | 山下 翼 |
監督
鈴木 淳 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 5 | 10 | FK | 11 | 6 | 5 |
0 | 1 | 1 | CK | 5 | 0 | 5 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
2 | 4 | 6 | シュート | 10 | 2 | 8 |
0 | 3 | 3 | オフサイド | 6 | 5 | 1 |
試合環境
-
- 天候
- 晴
-
- 気温
- 22.4℃
-
- 湿度
- 60%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 2,552人
-
- 主審
- 佐藤 誠和
-
- 副審
- 穴井 千雅、大矢 充
-
- 第四の審判
- 中川 朋彦
監督コメント
■総括:
平日のナイトゲームをホームのNDスタジアム山形でやるのは、今シーズン初めてだったと記憶しています。普段学校があったり、仕事があったり、それでもそういったものが終わった後に、色々なやるべきことがある中で、このゲームに駆けつけてくれました。そういう選択をしていただいた2,500人のサポーターの方に感謝申し上げたいと思います。
今日は中継がなかった中で、来たくても来られなかった方もいらっしゃるでしょうし、そういった方たちはおそらく必ず勝ってくれというパワーを送ってくれたと思います。そういった方々にも感謝申し上げます。ありがとうございました。
ゲームの方は予想通り難しいゲームになるといった、まさに本当にそのような展開が続いていったと思います。前半、いいプレッシングから点数を取れたこと、あとは後半の頭にビッグチャンスがありながら仕留められなかったこと。おそらくあそこでしっかり仕留めていれば、もっともっと自分たちが優位性を持ってゲームを進められたと思います。
ただ、これトーナメントなので、勝って次のラウンドに進めたのは我々です。それは唯一の事実です。それがないと次に進めないし、どれだけいいフットボールをしても、仮にPKでも負けてしまえば、次のゲームを戦う資格が得られないというレギュレーションなので、そういったことを考えれば、100点満点の結果でした。
ただ、中身を見れば、もっともっと修正していかなきゃいけないものが沢山あるので、そういったところにはしっかりと目を向けて、またこれからしっかりとトレーニングを積んでいきたいと思います。
■質疑応答:
Q:試合前にカテゴリーが違うチームに対して乗り越える精神を伝えたと仰っていました。ピンチもありましたがクリーンシートで終わった結果と選手の振る舞いについてどう感じましたか。
A:前半のところはすごくパワーを持って相手に襲いかかっていたと思います。そこはおそらく我々がスコアを先に動かして、前半を1-0で終えた最大の要因だと思います。そういったものを考えると、選手たちはとても逞しく、しっかりと自分たちのエネルギーと熱量を持ってゲームに入っていったと思います。
ただ、それを90分間続けられましたかというと、やっぱり少し足りなかったものはありました。そこはもう少しエネルギーを継続させたり、もしくは交代選手が入っていく中でパワーアップしたりといったところは必要だったと思います。ただ、おっしゃったように、クリーンシートで終われたというのもこれまた事実ですし、もしかしたら何かの熱量が足りなければ、1-1に追いつかれたり、逆転されたりというところがあったかもしれない。
そういった1-0で勝ったという事実に目を向ければ、しっかりとパワーを出し切った成果だと思います。
Q:少し不用意なパスや不要な失い方でピンチになることが多かったように思いますがいかがでしたか。
A:まず前半、少しテンポよくボールを浮かせた時間帯というのは、サポートの距離が非常に近かったですよね。我々の2センターバックとサイドバックでまずどうやって前進していきましょうかというところと、ダブルボランチがしっかりとリンクしていきましょうというところ。それをやることで、相手のシステムとのかみ合わせでどこが空いて、最終的にどうやって背後を取ることができていれば、不用意な失い方はなかったと思います。
ただ、そこが、少しテンポが上がらなかった部分、あるいは明らかに運動量が落ちてサポートが遅くなった部分、それによって一つのパスの距離がどんどんどんどん長くなってしまいました。もちろん5mのパスを繋げる方が確実に繋げられますし、それが20m30m50mになっていくと、やはりミスの確率は増えるので、おそらく原因は一番そこだと思います。
出し手側のテンポが上がらなかった部分と一番の原因はやっぱり受け手の準備が遅れたこと。そこが最大のミスだと思います。それが継続していければ、多分ソニーさんの足を奪うことができたと思いますし、前半の効果的な攻めみたいな形が、もっともっと後半も沢山できたと思います。
Q:新垣貴之選手がボランチでの出場となりました。彼のプレーについての評価をお願いします。
A:まず彼が大きな怪我なく終えることができたというのが一つの成果だと思います。本来のポジションではないのですが、ここ1週間2週間ぐらいかな、トレーニングの中ではあえてボランチで使っていて、ちょっとボランチの景色っていうものを見させながらトライをしてもらいました。
送り出すときも、ほぼ1年ぶりのゲームなので、とにかく楽しんでこいといった形で送り出しました。もちろんそのブランクといったものを見受けられたシーンもあったんですけども、彼の良さみたいなものも少し見せることができたのではないかなと思っています。
これが再スタートの一歩目だと思いますので、次に彼が本来のポジションで勝負できるようなところにようやくこれでテーブルに上がってきたと認識しています。
もっともっと彼がパワーを出して、もっともっと彼が輝くようなプレーを見せてくれることを期待したいと思います。
Q:前半途中からピッチに立った荒川永遠選手について、いつもと違うセンターフォワードに入りました。彼に求めたプレーと、実際のプレーの評価をお願いします。
A:9番のポジションに入ると、やっぱりまずは背後を取って相手のゴールに近いところでプレーしてほしいといったところが一番のタスクです。
ただ、リーグ戦の中で、例えば藤本が降りてリンクをして、一つ経由をして両ワイドを走らせる。そういったプレーも我々のチームの構造上課しているタスクなので、そういったところは逆に言うと永遠の得意な部分だったかもしれない。そこを両方合わせてやってもらえればよかったのですが、多分2つ目のタスクを先に言ってしまうと、そればっかりになってしまうので、まずは背後を取りましょうということを伝えました。センターバックの間に走りましょうと言ったところを強調して送り出したのですが、ちょっとうまくいかなかったのが多かったと思います。そうなった時に彼が一生懸命動いてボールを引き出そうというシーンもあったのですが、どうしてもタイミングが合わなかったです。
これは彼の課題です、2日前ぐらい前に彼とも話をしてそこは伝えました。たくさん動けているのだけれど、結局動き損になってしまう。
いつ動くの?どこに動くの?どうやって動くの?といったところが乗っかってこないと、彼の持ち味である運動量というものは発揮されない。そこは今日明らかに見えた課題だったと思います。
その部分については、個別でも振り返りたいと思いますし、そこがしっかりと整理されれば、彼の特徴である運動量だとかダイナミックなプレーだとか、そういったものがチーム戦術に乗っかって、相手に対する脅威というものになってくると思います。
でも、これはゲームをやらないと感じることができないと思うので、もしかしたら小さな一歩かもしれないけど彼にとっては今後に向けて大きな一歩になるかもしれない。それを彼と一緒にまたビデオで学んで、トレーニングで落とし込んで、共に成長していければと思います。
選手コメント
No.47 荒川 永遠 選手
Q:試合を終えた感想から聞かせてください。
A:一番は、勝てたのでよかったです。
Q:前半途中出場でしたが、どういった気持ちでピッチに入りましたか?
A:突然でしたが、常に準備していたので、入りからゲームの流れに乗ってプレーできました。
Q:自身のプレーを振り返っていかがですか?
A:まだまだ全然です。けれど、今日は状況的にも自分が前線から追ってチームを勝たせようということに徹することができました。まだまだ全然自分の力は出しきれてないですけど、その点はよかったと思います。
Q:今シーズン公式戦初出場で何かつかめたものはありましたか?
A:初出場で勝てたので、自信にはつながったかなと思います。
Q:これからどうぃったところを成長していきたいと思いますか。
A:やはり前線の選手である以上、ゴールは絶対取らないといけないと思うので、最後のクオリティの部分をもっと練習から上げていきたいなと思います。
Q:試合終了後、監督やチームメートから何かを声をかけられましたか。
A:「ナイス」と言ってもらえたので、よかったです。
Q:これからに向けて、ひと言お願いします。
A:やっと今シーズンのスタートに立てたと思うので、これからもっとリーグ戦と、天皇杯3回戦もあるんですけど、そこに向けてもっと関わっていけるように、死ぬ気で毎日練習頑張ります。
Q:ボールを受けるタイミングが課題だと先日おっしゃっていましたが、今日はいかがでしたか。
A:前半1回、背後取ろうとして、足元で受けられたシーンはよかったです。しかし、そのシーンぐらいだけだったので、常に自分の中では駆け引きしようとはしていましたが課題と感じています。
Q:その課題克服のためにはどういったところを意識していきたいですか。
A:ナベさん(渡邉監督)に言われたのですが、走れるタイミングの部分をもっと合していかないとアカンと言われたので、そこは求められていると思うし、そこができれば自分の成長にもつながるので頑張ります。
Q:天皇杯、リーグ戦といい形でここまできていますが、あらためて意気込みをお願いします。
A:リーグ戦はずっとベンチ外で上(スタンド)から見ることが多くて、とても悔しかったし、けどチームが勝ったら自分ももっと頑張らんとアカンと思いました。
選手コメント
No.21 田中 渉 選手
Q:試合を終えた感想からお願いします。
A:難しい試合だったですが、天皇杯は勝つことがすべてなので、勝って次のステージに行けることがうれしいのでよかったと思います。
Q:自身はリーグ戦含めて5試合ぶりの先発でしたが、どうでしたか。
A:ここ最近、ずっとベンチだったので、スタメンで出れる喜びと、絶対結果を残したいという気持ちは持っていたので、得点できたことはよかったかなと思います。ガッキー(新垣貴之)選手がいい守備から自分のところにボールを配給してくれたので、うまく流し込めたのかなと思います。
Q:ゴール自体、久しぶりのゴールでしたが、いかがでしたか。
A:あそこのポジションからゴールというのはすごく大事になってくるので、点を取れたことは自分の中でもよかったと思います。
Q:中3日でリーグ戦がありますが、そこに向けてはどうですか?
A:この勝ちというものをリーグ戦の勢いにつなげていきたいと思いますし、次のホームでやれますし、やっぱりホームは勝つ場所だと思うので、絶対勝ってこの勢いをその後につなげたいと思います。
Q:今日はフレッシュなメンバーがピッチに立ちましたが、その中でどんな気持ちでピッチに立ちましたか。
A:今、チームはリーグ戦4連勝していて良い状況ですけど、その中で今日出た選手は、そこでなかなか絡めなくて悔しい思いをしている選手だと思っているので、そこの部分でみんな、試合前からすごい気持ちが入ったと思います。ここでアピールしてリーグ戦につなげていこうという気持ちで試合に臨みました。
Q:今後の戦いに必要なものを聞かせてください。
A:今日の後半は特に攻め込まれましたけど、しっかりゼロで抑えられたというところは、チームの最初の方と比べれば成長している部分だと思いますし、そこで我慢できるようになってきたというのはチームとしての成長だと思うので、そこはもっともっと続けていきたいし、その中で攻撃の部分で追加点というのは取れていければ、もっと楽な試合になったと思います。
Q:平日のナイトゲームでしたが、駆けつけた皆さんにひと言お願いします。
A:本当に平日の中でもたくさん駆けつけていただいて、僕らの後押しをしてくれたので、本当に感謝しかないです。そういう意味でも勝利することができたということはよかったと思うので、次の週末ホームでまた勝って、サポーターと一緒に喜びを分かち合いたいと思います。
戦評
リーグ戦4連勝で迎えた天皇杯2回戦は、宮城県代表、JFL所属のソニー仙台FCをNDソフトスタジアム山形に迎えた。試合はモンテディオが1-0で勝利し、3回戦に駒を進めた。
直近の試合から中三日のモンテディオは、唯一センターバックの熊本雄太を残し10人を変更した布陣で臨んだ。一方、ソニー仙台は直近の試合から中2日だったが、変更は1人にとどめた。
立ち上がりは相手を押し下げるため、互いにロングボールが多く目立った展開となったが、最初に決定機を作ったのはソニー仙台。8分、右サイドでボールを奪った鈴木啓太郎からのクロスに、センターフォワード・勝浦太郎が合わせてシュートを放ったが、ここは枠外だった。14分にもアンカー・平田健人のスルーパスに鈴木が飛び出したが、ここはGK長谷川洸が前に出てキャッチした。
モンテディオも高い位置でプレッシャーをかけ、ボールを奪ったあとはスペースを使って攻撃する。18分には左サイドで先発の河合秀人がカットインからミドルシュートを狙い、19分にはボランチ・岡﨑建哉からの浮き玉のスルーパスを高橋潤哉が収めたもののシュートには至らなかった。23分にも高橋のプレスバックでボールを奪った後、最後は田中渉の絶妙のスルーパスに高橋が抜け出したが、GK佐川雅寛が反応良く飛び出し、ペナルティーエリア内ギリギリでキャッチした。
すると27分、ソニー仙台のビルドアップに対し、昨年の肩の手術以降、公式戦初出場となる新垣貴之が相手に強烈なプレッシャーをかけてボールをゲット。そのボールが相手ゴール方向に流れると、それに反応した田中がゴールに流し込み、モンテディオが先制した。
モンテディオは33分にも、くさびを受けた高橋が落とし、山田拓巳が入れたアーリークロスで逆サイドの河合が飛び出したが、ここはオフサイドとなった。すると、ここでモンテディオにアクシデント発生。高橋が足を痛め、42分に荒川永遠と交代となった。
1-0で折り返した後半、モンテディオは熊本から野田裕喜にスイッチし、前半はセンターバック左でプレーしていた西村慧祐は、センターバック右に移った。
後半の立ち上がりはモンテディオが攻勢。47分にはスローインの流れから、田中の縦パスを河合が左サイドで受け、マイナスの折り返しに入ってきたのは田中。中央でフリーだったが、右足でのシュートはキーパーにキャッチされた。
すると、ここからは少しずつソニー仙台がボール保持を増やし、押し込む時間を作っていく。16分にはクロスの折り返しから上野瑶介がシュート。66分にはボール奪取した鈴木がそのままシュートを狙い、68分にもボールを奪ってからシュートカウンター、平田がミドルシュートを打っている。さらに75分にはCKから上野がヘディングシュート、その直後にも鈴木がミドルシュート、さらに立て続けに左クロスに松本拓海が飛び込んだが、いずれもゴールネットを揺らすことはなかった。
モンテディオは64分に2枚替え。河合と新垣に代えて、加藤大樹と南秀仁を投入。その後はオープンな展開となった。78分には荒川が左からクロスを上げるが、中央の田中に合わせることができず、83分には相手ボールをカットした南が右アウトサイドでクロスを上げたが、ここも味方には合わなかった。
84分には横山塁に代えてイサカゼインを投入。しかし、後半の終盤はソニー仙台に一方的に持たれて自陣に押し込まれる展開となった。攻撃に転じることはできなかったが、相手にもゴールを割らせることなく、1点のリードを最後まで守って勝ちきった。
勝ったモンテディオは3回戦に進出。ベスト4に進出した2018年以来の初戦突破となった。3回戦ではアジア王者・浦和レッズと対戦する。