[ 試合終了 ] | ||
0 | 前半 | 0 |
0 | 後半 | 3 |
- 48分 チアゴ アウベス
- 83分 野田 裕喜
- 90+6分 横山 塁
メンバー
スターティングメンバー
GK | 1 | 田代 琉我 | |
---|---|---|---|
DF | 2 | 黒木 晃平 | |
DF | 3 | 大西 遼太郎 | |
DF | 24 | 江﨑 巧朗 | |
MF | 8 | 上村 周平 | |
MF | 9 | 大本 祐槻 | |
MF | 14 | 竹本 雄飛 |
84' |
MF | 17 | 平川 怜 | |
FW | 11 | 粟飯原 尚平 |
61' |
FW | 16 | 松岡 瑠夢 |
64' |
FW | 19 | 島村 拓弥 |
84' |
控えメンバー
GK | 23 | 佐藤 優也 | |
---|---|---|---|
DF | 5 | 阿部 海斗 | |
MF | 4 | 藤田 一途 |
84' |
MF | 7 | 田辺 圭佑 |
84' |
MF | 30 | 東山 達稀 | |
FW | 20 | 大崎 舜 |
61' |
FW | 29 | 道脇 豊 |
64' |
監督
大木 武 |
スターティングメンバー
GK | 1 | 後藤 雅明 | ||
---|---|---|---|---|
DF | 3 | 熊本 雄太 | ||
DF | 5 | 野田 裕喜 | ||
DF | 26 | 川井 歩 | ||
DF | 41 | 小野 雅史 | ||
MF | 15 | 藤田 息吹 |
76' |
77' |
MF | 18 | 南 秀仁 | ||
MF | 25 | 國分 伸太郎 |
76' |
77' |
FW | 10 | チアゴ アウベス |
69' |
|
FW | 11 | 藤本 佳希 |
87' |
|
FW | 42 | イサカ ゼイン |
69' |
控えメンバー
GK | 16 | 長谷川 洸 | ||
---|---|---|---|---|
DF | 4 | 西村 慧祐 | ||
DF | 22 | 吉田 泰授 |
87' |
|
MF | 7 | 岡﨑 建哉 |
76' |
77' |
MF | 21 | 田中 渉 |
69' |
|
MF | 24 | 横山 塁 |
69' |
|
FW | 36 | 高橋 潤哉 |
76' |
77' |
監督
渡邉 晋 |
スタッツ
90 | 45 | total | total | 45 | 90 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9 | 6 | 15 | FK | 13 | 6 | 7 |
0 | 5 | 5 | CK | 2 | 0 | 2 |
0 | 0 | 0 | PK | 0 | 0 | 0 |
4 | 7 | 11 | シュート | 8 | 3 | 5 |
0 | 1 | 1 | オフサイド | 4 | 3 | 1 |
試合環境
-
- 天候
- 曇のち晴
-
- 気温
- 29.2℃
-
- 湿度
- 39%
-
- ピッチ
- 全面良芝
-
- 入場者数
- 10,623人
-
- 主審
- 松本 大
-
- 副審
- 植田 文平、津野 洋平
-
- 第四の審判
- 田島 宏則
監督コメント
■総括;
まずは遠い熊本の地まで駆けつけてくれたサポーター、それから中継の先で我々に力を届けてくれたサポーターに感謝申し上げます。ありがとうございました。
非常に気温も暑い中、その中でも熱いゲームをしようというと選手を送り出しました。前半は少し熊本さんがボールを持つ時間が長かったと思います。そこで我々が喫したピンチというのはちゃんと反省修正しなければいけないと思っています。ただ、別にパスを100本繋ぐのがサッカーではないです。我々は熊本さんの背中をシンプルに取れるんだったら取りましょうというところを狙いにやっていました。
前半にもう少しそういう形を出せればよかったです。最後の3点目、メンバーが変わっても素晴らしい形で点を取った。あれはパーフェクトです。
ああいう形をもっともっとゲームの中で出せるように、またトレーニングからしっかり気を引き締めてやっていければと思います。
■質疑応答;
Q:今攻撃面で背中を取っていこうというお話があったんですけれども、熊本に対する守備の面で強調したことがあれば教えてください。
A:まず、より高い位置でボールを取りたいというところはこの1週間で準備をしてきたつもりです。ただ、仮にそれができなかったとしても慌てることはない。焦ることはないというところは選手に伝えました。何が言いたいかというと、点を取られなければいいので。もちろんボールを高い位置で取りたいです。でも、熊本さんはそれを剥がすのが上手なので、それに対して行って外されちゃった、それでやきもきしていたら、どんどんどんどん体力もメンタル的な部分もすり減らされてしまうので、そこに付き合う必要ない。そこを強調しすぎたから、もしかしたら前半下がったのがあったかもしれないです。でも、後半に向けて少しスタートポジションを修正したときに、相手の前進を阻む、高い位置でボールを奪うというシーンが増えたかもしれない。もちろんそれをもっとたくさん出せるように努力していきたいと思います。
Q:今おっしゃったスタートポジションの修正というのが、ハーフタイムを境にちょっと強度が上がったような印象も受けたんですけれども、前半の内容を受けて後半に向けた修正といいますか、具体的に指示されたことがあれば教えてください。
A:具体的にはありますけど、ちょっとここでは言えないです。まだ対戦があるので。すいません。
Q:選手交代が、2枚、2枚、1枚という形でしたが、それぞれで狙った変化はどのようなものだったのでしょうか?
A:まずは我々の両ワイドというのが生命線で、そこの運動量だとか強度というのはどのゲームでも保っていきたい。交代で入るそこのプレーヤーたちも今すごく調子がいいので、早い時間帯でも投入することができるというのは僕のプランの中でありました。実際そこをまず交代しました。あれぐらい両ワイドがオープンな展開になれば、田中渉がトップ下で収められるので、彼にはそういう役割を期待しました。
その後はボランチのところ、だいぶ横ずれを一生懸命やってくれていたのでもう少しそこは守備の強度を保ちたいところと、(岡﨑)建哉はボールを動かすのが非常に上手なので、建哉に一度ゲームを作ってもらいたいというような狙いがありました。最後は時間を進める中で普段サイドバックをやる(吉田)泰授がワイドに入ってゲームをクローズしたというような狙いです。
Q:最後の3点目に関してパーフェクトとおっしゃいました。展開としても後半立ち上がりに点を取って、セットプレーから取って、握らせる時間も多い中で、付き合う必要がないとおっしゃった。その点がゲーム通じて表現できたという解釈でよろしいでしょうか?
A:もちろん我々ももっとボールを動かしたいし、もっともっと相手陣地でプレーをしたいし、もっともっと矢印を前に持ってきたいです。ただ、それができないのもやっぱりフットボールなので、そのときにどう振る舞えるかの方が実は大事で、今日のゲームに関してはそこを強調してゲームに入りました。実際にそうやってスコアを動かして時計の針を進めていった。選手には今、「これもフットボールだ」というような話をしました。判定がもしあるんだとしたら、もしかしたら熊本さんに部があるのかもしれないけど、結果3-0で勝ったことが全てなので。そこに対しては選手が非常に統一感を持ってたくましくやってくれた成果だと思います。
選手コメント
No.5 野田 裕喜 選手
Q:今日の試合にどのような気持ちで入りましたか。
A:個人的には、去年のプレーオフ(2回戦)で、この場所で悔しい思いをしているので、借りを返してやろうと思っていましたけど、チーム的にはそんなに意識せずにいつも通りやろうという感じではいました。
Q:前半はかなりボールを握られる時間がありましたが、大本選手のシュートをクリアした場面はどうでしたか。
A:前半、熊本さんもギアを上げて入ってきて、受け身の時間が多くて、内容的には良い内容ではなかったですけど、そういうときにゼロで終えてハーフタイムを迎えるというのはとても大事な部分だと思います。特にディフェンスライン、キーパー含めて体張って守れたのがよかったです。
Q:後半から修正した点はありましたか?
A:ひとつやふたつじゃないですけど、戦術面だけじゃなく、「この暑い気候のなかでも気持ちで負けるな。絶対流れは来るから」とみんなで話し合いました。
Q:全体を高めに設定したとかはありましたか。
A:前半も前から行きたかったです。後半は、少しサイドハーフが中を締めながら出ていくことで、簡単に相手の上村(周平)選手と平川(怜)選手の前に行かせずにボールを回せたので、そんなに怖いようなプレーはなかったのかなと思います。
Q:後半立ち上がりにチアゴ選手が得点してリードした後、余裕を持てたような感じですか。
A:そうですね。先制点の重要さというのはみんな分かっていますし、そこからのゲーム運びはよかったと思います。
Q:そして追加点は83分でしたが、左CKからでした。
A:セットプレー崩れからでしたけど、毎週毎週、セットプレーの練習はすごい力を入れています。山形に残っているメンバー外の選手もすごい熱を持ってやっているので、成果が出たと思います。
Q:ここ(えがお健康スタジアム)でのゴールは高校時代には。
A:高校時代もないですね(笑)。
Q:3-0の完勝で3連勝ですが、8連敗という苦しい期間を経て、やっとやりたいことができるようになりましたか。
A:連敗していたときに比べると、一人ひとり顔つきも違うし、トレーニングから自信というものが芽生えてきているのかなという感じはします。ここで止まらずに連勝を重ねていけるように、次のトレーニングが大事だと思うので、また山形に帰っていい準備をしていきたいなと思います。
Q:今日は熊本の知人の方とか観に来られていましたか?
A:家族、親戚もそうですし、高校時代の友達も来てくれていました。その中で点取るというのを自分も想像してなかったですけど、よかったなと思います。
Q:河原創選手(鳥栖)も来ていましたが。
A:さっき会いました!
選手コメント
No.18 南 秀仁 選手
Q:ゲーム全体の振り返りと、3連勝という結果と内容についてお願いします。
A:3連勝に関してはよかったと思います。序盤に連敗をしてしまい、取り返すには連勝するしかないのでよかったです。試合に関しては、前半は、自分たちのやりたいことがあまりできなかった。ただその中で、無失点で後半を迎えられたのは良かったです。後半になって徐々に相手のプレッシャーにも慣れ、自分たちの守備もハマってきてというところで、いい時間帯に点が取れたのかなと思います。
Q:前半にやりたいことがあまりできなかった要因と、後半に修正した点を教えてください。
A:前半のところ、特に守備のところで誰が誰を見るというか、誰がどこのスペースを埋めるというのが少し明確になってなかったので、それはハーフタイムで修正しました。攻撃の部分では、つなぎのところをもう少し自信を持ってやれる部分だったり、早く外に付け過ぎてしまう部分だったりというのが少しあったので、自信を持ってつなぐというところで後半はよくなったのかなと思います。
Q:ボランチのポジションとして、一番重視したことはどんな部分でしたか?
A:センターバック2人を助けるポジショニングを取ることと、サイドバックから前に斜めに入ったときに、下で簡単にもらって逃げ道を作ったりということと、そういうところを意識してやってはいました。
Q:それによって、後半はだいぶ熊本の攻撃をさせないということがうまくできた感じですか。
A:そうですね。ハーフタイムで修正しようと話したところが、後半は上手く形にできたので良かったと思います。
Q:これで勝点22ですが、シーズン序盤に苦しい時期があってここで3連勝で、中盤以降にどうつながっていくかはどうでしょうか。
A:自分たちが序盤に失った勝点というのはすごく大きいので、少しでも早く取り返したいので、気を抜かずに勝ちを積み重ねていきたいです。
戦評
ホーム連戦で2連勝し、ロアッソ熊本とのアウェイゲームに乗り込んだモンテディオ山形は、我慢の前半を0-0で凌ぎ、後半に3得点。さらに今季2度目のクリーンシートで終え、連勝を3に伸ばした。
モンテディオはベンチメンバーに多少の入れ替えはあったが、先発メンバーは直近の2試合と同じ選手で臨んだ。
公式記録の気温29.2℃のなか、立ち上がりから目立ったのはモンテディオの守備への意識だった。ボールを動かされても2度、3度としつこく食らいつき、押し込まれてもボールに出続けた。10分にはポストで受けた藤本佳希からのスルーパスにチアゴ アウベスが抜け出しチャンスを迎えたが、ペナルティーエリアに入ったところで対応され、シュートを打てなかった。
その3分後には熊本に決定機。左サイドを突破し、マイナスのクロスを上村周平がミドルシュート。手前で粟飯原尚平が関与し、微妙にコースが変わったシュートをGK後藤雅明が弾いたが、こぼれ球は逆サイドで待つ大本祐槻の目の前へ。間合いを詰める後藤雅の頭上をボールが抜けていったが、野田裕喜が戻りへディングでクリアし、ゴールを死守した。
その後もボールを保持し攻め込む熊本に対し、モンテディオはややブロックを下げた状態で迎え撃ったが、22分には大本のクロスから粟飯原にフリーで入り込まれシュートを打たれるシーンや、その直後にも島村拓弥にフリーでミドルシュートを打たれるシーンなどもあったが、いずれも枠外だった。
押されていたモンテディオも、その直後から徐々に攻撃の形ができ始める。國分伸太郎の展開から小野雅史がクロスを上げたり、小野から一気に背後を狙い藤本が飛び出しを狙ったりした。29分にも中央で起点となった國分から左へ展開し、チアゴ アウベスのクロス。ここはファーへと抜けていった。
さらにその直後にも、右サイドで川井歩のパスカットからの速い攻撃で、川井のクロスにチアゴが飛び込んだが、ここも合わず。42分にも國分のスルーバスを受けた藤本がシュートを狙ったが、ここもわずかにそれた。
このビッグチャンスの直後、一転、モンテディオがピンチに。松岡瑠夢のマイナスのクロスから粟飯原がシュート。GK後藤雅が弾いたこぼれ球をもう一度粟飯原が狙ったが、今度は熊本雄太が立ちはだかった。
0-0のまま迎えた後半も粘り強い守備を継続。すると48分、右サイドで相手のミスパスを國分が受け、中央の藤本、左の小野とつながれると、ペナルティーエリア内でスルーパスを受けたチアゴがまた抜きで一人かわし、ループシュートを沈めて先制した。
熊本はなおも強い守備で奪ったあとも押し込んできたが、モンテディオもGK後藤雅のロングボールも使いながら押し戻す。56分のFKでは國分のボールをイサカゼインが頭で合わせたが、枠をとらえられなかった。
熊本は61分に選手を一人交代させた直後に松岡に足のトラブルがあり、64分に2度目の交代カードを切るなどアクシデントに見舞われた。しかしその直後の66分、ペナルティーエリア内でくさびを受けた平川怜がシュートを放つが、ここはGK後藤雅が弾き、こぼれを大﨑舜に狙われたが、ここはシュートが枠を外れて難を逃れた。
モンテディオは69分に最初の交代。イサカ、チアゴに代えて横山塁、田中渉がピッチへ。田中がトップ下に入り、國分が左に移動した。さらに76分にも藤田息吹、國分に代えて岡﨑建哉、高橋潤哉を投入。立て続けにフレッシュな選手を送り込んだ。
この時間には互いにオープンな展開となったが、そのなかでパスミスも多くなったことで攻守の入れ替わりが頻繁に行われていたが、81分には小野が高い位置からグラウンダーのクロスを上げてCKを獲得すると、このCKの流れから、川井が外から対角のクロスを上げ、ファーサイドからヘディングで叩きつけた野田のシュートが枠内に収まった。これで2-0、モンテディオはさらに優位に立った。
87分には藤本に代わって吉田泰授がピッチへ。左ウイングでプレーし、高橋がトップに移った。アディショナルタイムは5分。すでに反撃のパワーを失った熊本に対し、モンテディオはボールを動かしながら時間を使う。90分+3には小野のロングシュートが枠内に飛び、GK田代琉我に防がれるシーンもあったが、そこからCKやスローインを獲得しながら時間を消費していった。
その後もモンテディオは各選手がスペースでボールを受けながら熊本のプレッシングをかわしていたが、90分+6、自陣右サイド、フリーでボールを持った川井が前方へフィードを送ると、相手の背後へ飛び出した横山がしっかりと収め、ドリブルで加速。GKとの1対1に持ち込むと、さらに縦にかわし角度のない位置からゴール内に流し込んだ。このダメ押しの3点目が決まった直後、試合終了の笛が鳴った。
気温が高いアウェイの地で3-0とし3連勝したモンテディオ。通算戦績を7勝1分10敗とし、勝点を22に伸ばした。順位の15位は変わらないが、上位進出への足がかりを確実に築いた一戦となった。