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モンテディオ山形
モンテディオ山形
5
[ 試合終了 ]
2 前半 0
3 後半 0
0
  • 19分 藤田 息吹
  • 45+1分 チアゴ アウベス
  • 65分 横山 塁
  • 82分 加藤 大樹
  • 85分 藤田 息吹
AWAY
大分トリニータ
大分トリニータ

メンバー

モンテディオ山形

スターティングメンバー

GK 1 後藤 雅明
DF 3 熊本 雄太
DF 5 野田 裕喜
DF 26 川井 歩
DF 41 小野 雅史
MF 15 藤田 息吹

86'

MF 18 南 秀仁
MF 25 國分 伸太郎

75'

FW 10 チアゴ アウベス

62'

FW 11 藤本 佳希

86'

FW 42 イサカ ゼイン

62'

控えメンバー

GK 16 長谷川 洸
DF 27 喜岡 佳太
MF 7 岡﨑 建哉

86'

MF 17 加藤 大樹

62'

MF 21 田中 渉

75'

MF 24 横山 塁

62'

FW 49 後藤 優介

86'

監督

渡邉 晋
大分トリニータ

スターティングメンバー

GK 24 西川 幸之介
DF 2 香川 勇気
DF 25 安藤 智哉
DF 31 ペレイラ
MF 5 中川 寛斗

46*'

MF 6 弓場 将輝

83'

MF 10 野村 直輝

46*'

MF 16 茂 平

70'

MF 18 藤本 一輝
MF 26 保田 堅心
FW 13 伊佐 耕平

46*'

控えメンバー

GK 22 新井 栄聡
DF 19 上夷 克典

46*'

MF 8 町田 也真人

46*'

MF 17 高畑 奎汰
MF 28 野嶽 惇也

83'

FW 9 サムエル

70'

FW 29 宇津元 伸弥

46*'

監督

下平 隆宏

スタッツ

90 45 total   total 45 90
8 2 10 FK 12 7 5
0 2 2 CK 2 1 1
0 0 0 PK 0 0 0
4 5 9 シュート 8 4 4
3 0 3 オフサイド 3 2 1

試合環境

  • 天候
  • 気温
    30℃
  • 湿度
    27%
  • ピッチ
    全面良芝
  • 入場者数
    6,432人
  • 主審
    中村 太
  • 副審
    川崎 秋仁、長谷川 雅
  • 第四の審判
    國吉 真吾

監督コメント

■総括:
まずは、今日スタジアムに来ていただいたサポーターの皆さん、それから中継先のいろんな場所で応援をしていただいた皆さん、ありがとうございました。そして何より、山形県内から、幼稚園児から上は高校生まで、大勢の子供たちに集まっていただきました。間違いなく、彼らの大きな大きな声援が選手の足を動かしてくれたと思います。本当にありがとうございました。
今日の試合で何かみんなが感じてくれるものがあったらすごく嬉しく思いますし、それは必ずしも5点入ったからとか、勝ったからというだけではなくて、プロのサッカー選手が必死に走る姿だとか、この暑い中でも最後まで足を運ぶ姿だとか、一体感を持って戦っている姿だとか。多分サッカー以外の社会の中でも役に立つようなことがこの90分プラスロスタイムの中で見つけられたのであれば、こんなに嬉しいことはないと思います。
今回、クラブとしてもすごく素晴らしい企画だったと思いますし、間違いなく我々にエネルギーを与えてくれました、本当にありがとうございました。ゲームの内容に関しては皆さんの質問に答えていきたいと思います。

 

 

■質疑応答:

Q:非常に厳しいコンディションになると予想された中でチアゴ選手を上下に動かす激しい戦術を採用されました。どういったプランで試合に臨んだのでしょうか。

 

A:上下に動かすというよりは、攻撃においては大分さんの守備の構図があるので、それを我々がどうやってひっくり返そうかと考えた時、今日は間違いなくチアゴとゼイン、途中からで言えば大樹と塁、そこをしっかりと走らせるところが我々の狙いでした。スタート地点はもしかしたらハーフウェーラインそこから考えれば52.5m、彼らが走るところはあると思いますけども、スペースがあれば当然そこは行ってもらわなければ困りますし、それが我々のやり方だったので、暑さとかは関係なく勝つために選んだ手段です。
当然守備においてもプレッシングしていくところが彼らの役割だったので、そこの距離に関しては、長ければ30mぐらいもなると思います。でも、それも我々は勝つためにやらなければいけないことなので、暑さは関係なく、ただそれをしっかりと遂行したからこそ、今日の結果に繋がったと思います。

 

 

Q:今回今季初の無失点になりましたが、どういった点が良かったですか?

 

A:ゴール前での粘り強さみたいなのは、本当にちょっとずつ身に付いていました。そういうトレーニングもしましたし、もちろん個人戦術、グループ戦術というところもあるのですが、理屈じゃない部分もあるので、そういったところは私が監督になってから、トレーニングの中でやってきました。ただ、やっぱりキャンプで1ヶ月半、作り上げたというものではないので、試合をやりながらそれを身につけていくことって簡単ではないです。
ただそこも選手にはしっかりと伝えて、でも今やれているぞという部分で背中を押したり、まだまだ足りないよっていうところも映像で見て確認したりという作業をやってきました。加えて、前節の反省からいうと、やっぱりプレッシングの部分で、前節はちょっとはまらないものがあった。ただそれも映像見てなぜハマらなかったのかというところを選手たちと確認をして、単純にそれはハードワークしましょうとか、パワーが足りないよね、だけじゃなくて、しかるべきタイミングでいかなければプレッシングはかけられないし、これは自陣の守備で粘り強く守ることよりももっと難しい。それは1ヶ月半キャンプで準備してきたとしても、シーズンが始まればそれぞれの対策があって、うまくいくときもあればいかないときもある。でも、それさえも今試合をこなしながら彼らはやっていて、藤枝戦のようにしっかりとハマるときもあれば、この間の仙台戦のようにはまらないときもある。これも、シーズンを通してやりながらやっている彼のたくましさというものを感じていました。
今日に関してはそれがうまくいった。そういったところが無失点というものにようやく繋がったのかなと感じています。

 

 

Q:攻撃面でもかなりボールを奪ってからテンポよく前に運べていた印象ですが、前節からの変化があれば聞かせてください。

 

A:これも先ほど申し上げたように、大分さんの守備のやり方があるので、それをひっくり返すための我々の構図を考えれば、まず我々がどういう立ち位置を取って、相手の誰を食いつかせて、その背中を取っていくかという作業でした。それは毎試合毎試合変わるわけではないのですが、今日に関しても明確な狙いがありました。例えば、ヴェルディ戦とは全然違う立ち位置を取りました。それはなぜかというと、もう我々は点を取るため、相手の背中を取るため、そういったものを考えたときには、別にパスを20本繋いでから背後を取る必要はなくって、彼らが食いついてきてくれるのであれば、1本のパスで背中を取る。それが前に行くシーンが増えた一番の要因だとは思います。
ただ、やはりメンタル的にも、まず前に行こうよというところは、今日試合前にもかなり選手にもきつく言って送り出したので、そういったところをしっかりと選手が狙いを持って表現した結果だと思います。

 

 

Q:ダービーの敗戦からのリバウンドメンタリティも求められる試合でしたが、それを感じさせないプレーが多かったです。監督はどう評価されますか?

 

A:ショックは本当に計り知れないものがあって、それは僕自身もそうだし、選手みんなもそうだし、もちろんサポーターのみんなもそうです。でも、やはりそれは一晩寝ればもう次エネルギーに変えるしかないと思います。僕自身は少なくともそうだった。そうしようと努めた。それを何とか選手にも伝えていきたかったし、伝染させたかったです。でも、選手は僕が思うよりも、もしかしたらたくましくしっかりとファイティングポーズを取ってくれたのかもしれません。それが今日の結果に繋がったのであれば、彼らの成長というものも見られると思います。ただ、本当に大事なのは次です。一つ何かそういうメンタリティを見せたこのゲームで良かったね、ではなくて、これを続けていくこと。そこのメンタリティももしかしたらもっともっとエネルギーが必要なので。
今日の結果に関してはそのリバウンドメンタリティというものは評価しつつ、もっと大事な次のゲームに向けて、しっかりとまたいい準備をしていきたいと思います。

 

 

Q:藤田息吹選手は得点が注目されると思いますが、先制するまでの起点となるところや追い越していくところとか、そういった部分での評価は今日どうだったでしょうか。

 

A:息吹の良さが存分に発揮されたゲームだったと思います。一時期ちょっとスタメンから外れて、そこの理由は間違いなくちょっとコンディションが落ちていたんですよね。本人は多分そんなことないって思うかもしれないですが、ちょっと数字の上でもそういうものが見えたので、そこは彼が良い悪いではなくって1度回復させる必要があったので、試合スタメンから外れる時間がありました。そのときに組んでいたボランチが例えば雄大と秀仁だったときに、彼らには彼らの良さがある。それでボールを動かせるシーンがあったのは間違いないと思います。でも、別にイブはそこを真似する必要はなくって、イブにはずっともうとにかくイブの良さを出してくれと、スペースを見つけて動き出すことや、誰よりも早くポジションを取るだとか、そこがあったからこそ、この間の後半、彼がサイドバックに入ってゲームをガラリと変えることができた。そこは彼の戦術眼の高さと準備の速さと、そこはもう間違いなく大きな要因だったと思います。それを今日のゲームの中でもチームの狙いというものにしっかりと彼の能力とストロングをアジャストさせて、彼がああいうプレーを発揮してくれたというところだと思います。
いっぱい走っているか、黒子のように徹しているというところだけじゃなくって、本当に彼は自身のストロングというものを、いつどこで発揮するかという賢さがあるので、それが今日の2得点に繋がったのだと思います。まあ、最後の1点はちょっとすごすぎたかな。本当に素晴らしい働きだったと思います。

選手コメント

No.17 加藤 大樹 選手

No.17 加藤 大樹 選手

Q:前節の鬱憤を晴らすような完勝でしたが、感想をお願いします。

 

A:しっかり自分たちの狙ったことが試合の入りからできていたので、それが5得点につながったと思います。

 

 

Q:攻撃が機能した要因は?

 

A:しっかり相手の背後を取っていくということと、守備に関しても激しく前から奪いにいくという狙いがあったので、そこを体現できたからかなと思います。

 

 

Q:加藤選手の今季初ゴールもありました。振り返ってください。

 

A:走っていて、藤本(佳希)の背中に当たってこぼれてきたので、すごくラッキーなゴールでしたけど…まあ、そんな感じです。嬉しいですが、一喜一憂しないように、また次に向けて努力したいと思います。

 

 

Q:今日は子どもたちがたくさん駆けつけてくれましたが、どんな気持ちでプレーしましたか。

 

A:やっぱり、山形の子どもたちにサッカー選手、モンテディオというクラブを誇りに思ってもらえるように、という思いもありましたし、個人的なことになると、近所の小学生に「いま、モンテディオが弱い」ということを言われたこともありました。その様に思ってほしくないですし、やはり「モンテディオって強いんだ」と多くの子どもたちに思ってもらえるように、もっともっとこれから順位を上げて勝ち続けていく必要があるなと思います。

 

 

Q:連戦で今週末もホームで試合かあります。意気込みをお願いします。

 

A:連戦の最後、またホームでできるのはすごく僕たちにとってプラスですし、このプラスをしっかり結果で返せるように、しっかり準備したいと思います。

 

 

Q:今日のゲームで、次につなげるために大事にしたいことはどんなことですか。

 

A:やはり隙を作らないことや細かいことができていた結果、この5-0の勝利できたと思います。今日以上に隙を作らないように、トレーニングから、全員でできることなので、突き詰めてやっていきたいなと思います。

 

 

Q:あらためて、サポーターの皆さんとのブルイズはどうでしたか。

 

A:やっぱりあの瞬間って僕たちがすごく誇らしく思いますし、あの瞬間のために戦っているというのもひとつなので、すごく気持ちよかったです。

選手コメント

No.15 藤田 息吹 選手

No.15 藤田 息吹 選手

Q:前節の鬱憤を晴らすような完勝でしたが、感想をお願いします。

 

A:本当にいい形で点を重ねることができて、最初から最後まで、自分たちが思うような試合を進めることができたのかなと思います。

 

 

Q:スペースを突きながら、前へ前へと素早く攻撃できて、点のにおいがする試合だったと思いますが、どこがよかったと思いますか・

 

A:自分たちの攻撃の形としては、前に前に、ボールを保持するというよりも、前に前に攻めていく、ゴールに迫っていくというのがありました。そこをうまく試合に出すことができたと思います。

 

 

Q:相手のウィークはどこでしたか?

 

A:相手のことを言うのは難しいですが、前からプレッシングに来てくれるので、相手の後ろと自分たちの前線が1対1になる機会も多かったので、そこをうまく突くことができたのかなと思います。

 

 

Q:1点目は藤田選手らしい得点でしたが、振り返ってどうでしたか。

 

A:いいカウンターで攻め込むことができて、シン(國分 伸太郎)ならああいった形でセンタリングを上げてくるということが、ずっとやっていて分かっていたので、そこに飛び込んで、あとは決めるだけでした。

 

 

Q:2点目のロングシュートはどうでしたか?

 

A:ほとんど運だと思いますが、(ゴール前に)キーパーがいなかったので思いっきり蹴りました。半分以上は運だと思います。

 

 

Q:コンディションが上がってきている印象がありますが、ご自身ではどう感じていますか?

 

A:どの試合も変わらず頑張りたいという気持ちはありますけど、少なくとも最近は動けているのかなと思います。

 

 

Q:今日は子どもたちがたくさん来てくれましたが、どんな気持ちで戦っていましたか?

 

A:僕の子どもが小学生というのもあり、小学生の子どもたちとよくふれ合う機会があります。そういった子どもたちに「モンテすごいな」とか「楽しいな」と思ってもらえるような試合をしたいと思っていました。家に帰ってサッカーをやるきっかけになってくれたらうれしいし、もし、もうやっている子どもたちだったら「プロをめざしたいな」と思ってもらえるような試合になったらいいなと思います。

 

 

Q:次は連戦で秋田との奥羽本戦です。秋田は好調ですが、意気込みをお願いします。

 

A:今日は勝ちましたけど、また違う試合ですし、これまで本当に多くの悔しい気持ちを味わってきているので、これからも勝って、連勝して、上位に行けるように頑張っていきたいと思います。

 

 

Q:今季はサイドバックでプレーする機会も増えていますが、サイドバックでプレーして見えてきたものや、ボランチでプレーする際に変化したことなどはありますか。

 

A:サイドバックのときはサイドバックのことを考えて、それがボランチに活かされることはあまり思い当たらないですが、どこのポジションであってもチームに貢献したいと思ってやっています。

戦評

3連戦の2戦目、平日のデーゲームで行われた第16節・大分トリニータ戦は「エデュケーショナルデー」として開催された。高校年代までの子どもたち約3,000人以上が来場した中で、2位・大分から5点をもぎ取り、今季初の無失点を達成。5-0の圧勝となった。

 

日中開催となった今節は気温が30度を超えるなかでキックオフ。互いにハイプレスを狙ったが、より徹底したのはモンテディオ。4分には相手スローインをカットし、藤本佳希のラストパスに対してチアゴ アウベスは惜しくも合わせることが出来ず。しかし、ハイプレスから攻め続け、トップ下・國分伸太郎から、藤本へのクロスやチアゴへのスルーパスが送られた。

 

15分頃からはボランチ・藤田息吹が起点になり、17分にはパスを受けたチアゴがシュートまで持ち込んだ。すると19分には自陣でボールを奪ったあと、少ないタッチでボールをつなぎ、中央の國分から一気に左サイドのチアゴへ。相手に奪われかけたボールを國分が回収し、中央へクロス。キーパー前に走り込んでいた藤田がダイレクトで押し込んだ。

 

先制したモンテディオはさらに攻めの姿勢を強め、22分にはGK後藤雅明のフィードを國分が収め、イサカゼインのスルーパスに藤本が抜け出した。キーパーと1対1に持ち込む絶好のチャンスだったが、ペナルティーエリアの外で相手の足がかかって倒れたもののファウルは取られずプレーが続行された。

 

28分には川井歩のアーリークロスをチアゴが頭で合わせるなど、その後も積極的に攻撃をしかけるも追加点が取れずにいた中、アディショナルタイムにCKを獲得。キッカー・國分のボールが相手の足に当たり、キーパーが弾いたところを詰めていたチアゴが押し込み、追加点を挙げた。

 

大分は前半途中に3-4-2-1から4-3-3にシステムを変更していたが、ハーフタイムには3枚替えで反撃を狙う。立ち上がりはやや圧されたモンテディオだったが、8分にはチアゴが左サイドのドリブルからシュート。これは惜しくもサイドネット。その直後にもイサカのクロスにチアゴが飛び込んだが、僅かに足が届かなかった。

 

62分、モンテディオ最初の交代は両ウイング。チアゴ、イサカに代えて加藤大樹、横山塁がピッチへ送り出された。すると65分、スローインの流れから右サイドでボールを受けた横山が、縦へ突破しそのままゴール前で豪快に右足を振り抜き3-0とする。

 

モンテディオはハイラインを続け、相手にペースを掴ませることなく試合を進めると、75分の交代は國分に代えて田中渉。その5分後には田中の左クロスから藤本に飛び込むシーンも作ったが、ここは合わなかった。

 

しかし82分、ビルドアップから右サイドでつなぎ、インナーラップの川井からクロスが上がると、藤本と競った相手がクリアしきれず、ゴール前にこぼれたボールを加藤が押し込んで4-0とした。

 

さらに85分には、大分のGK西川幸之介がペナルティーエリアを飛び出し、ボールを持ち出すと横山が猛然とプレスバック。横山のプレスに西川がボールをロストすると、そのボールに対して藤田がハーフウェイライン手前から無人ゴールへロングシュート。これが枠内へと吸い込まれ、5-0となった。

 

86分には藤田、藤本に代えて岡﨑建哉、後藤優介が入った。トップに入った後藤優が厳しいプレッシングで手を緩めず、最後まで大分を寄せ付けずに試合終了。モンテディオは今季最多の5得点に加え、今季初のクリーンシートで試合を終えた。

 

モンテディオは通算戦績を5勝1分10敗とした。勝点を16に伸ばし、順位を18位まで戻している。次節は中3日でホーム連戦、ブラウブリッツ秋田との「奥羽本戦」で連勝をめざす。